
面白いと噂を聞きつけ見た映画です。
まさにその通りでした。
『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
2019年のアメリカ映画で女優でもあるオリヴィア・ワイルドさんが初監督を務めた映画となっています。主なキャストは以下の通りです。
- エイミー・アンツラー: ケイトリン・ディーヴァー
- モリー・デヴィッドソン: ビーニー・フェルドスタイン
- ファイン先生: ジェシカ・ウィリアムズ
- ダグ・アンツラー: ウィル・フォーテ
- シャーメイン・アンツラー: リサ・クドロー
- ジョーダン・ブラウン校長: ジェイソン・サダイキス
- ジジ: ビリー・ロード
- ホープ: ダイアナ・シルヴァーズ
- ジャレッド: スカイラー・ギソンド
story
明日は卒業式。親友同士のモリーとエイミーは、高校生活の全てを勉学に費やし輝かしい進路を勝ちとった。ところが、パーティー三昧だった同級生たちも同じくらいハイレベルな進路を歩むことを知り驚愕。2人は失った時間を取り戻すべく、卒業パーティーに乗り込むことを決意する。
https://longride.jp/booksmart/
アメリカの青春映画
『ブックスマートスマート』見ました。
この作品は、2019年に公開されたアメリカの映画となっていて、Amazonのレンタルにあったのでそこで見ました。
面白い作品なのだということはちらほら聞いていて、どんな映画なんだろうなーと持っていたのですが、確かにかなりいい映画だったなという感想です。
この映画はアメリカの高校が舞台となっている、いわゆる青春映画です。
メインとなっているのは二人の女子高生で、勉強ばかりしてきた学生生活を送り、名門大学へ進学を決めるのですが、遊んでいるように見えた同級生たちも同じくらいハイレベルな進学先へ進むことを知ります。
『勉強以外も楽しんでいただけ』という同級生の言葉を受け、二人の女子高生は失った時間を取り戻すべく、パーティーへ参加しようとするのだが・・・というような話です。
アメリカの高校とは
舞台となっているのはアメリカの高校で、具体的なことは示されていませんが、見るからに結構ハイレベルというか、文化レベルの高い学校なんだなということが分かります。
表面的にはやんちゃしているように見えるかもしれない生徒たちなのですが、いろんな人種がいることや、同性愛であることが当たり前に周知されていたりと、”異なっている”ことが前提となっていることをしっかりと理解しています。
それを理由にするような幼稚な差別は存在せず、多様性が共存している学校となっています。
これって内にいる人からしたら普通のことかもしれませんが、世の中にはそうではないところもたくさんあったりして、決して普通のことではありません。
失った時間を取り返す
話の中心となっているのは真面目な学校生活を送ってきた二人の女子高生です。
二人は卒業を直前にして、自分たちがしていなかった何かに気づき、それは今しかできないとパーティーへ行くことを決めます。
この気持ち、結構理解できる人はいるんじゃないでしょうか・・・。
僕は正直結構共感してしまいました。
時間は二度と戻ってこないんだということをはっきりと自覚し、そのために何かをしたいと。そんな感じの気持ちです。
二人はパーティーの場所も知らず、なんとかすべく奮闘していくのですが、その様がとても面白く描かれています。
同級生の知らない姿
個人的にはこの映画の”多様性”というものの捉え方が凄くいいなと思いました。
それは自分と他人という、異なっている他者に対してもそうなのですが、一人の人間の中にある内側の多面性のようなものも描かれています。
お金持ちでちょっと浮いた存在となっている二人だったり、嫌なやつだと思っていた同級生とラストの方に車で話すシーンや、ラストのメイン二人の大喧嘩なんかもあったりして、人は決して一面的ではないということが描かれているのです。
そして、それを否定することや差別することはなく、そこにあるものとして肯定的に描いているところも素晴らしいな・・・と思いました。
そうであったほうがいいとみんな思っているかもしれませんが、実際にそれを理解し、作品に落とし込んで表現するってなかなかできないんじゃないかって。
アメリカという国を知れる
こういった青春映画はあまり見たことがなかったのですが、面白いもんだなと改めて知りました。
外国の作品であれば、日本とはまた異なっている学生たちの様子を知ることができるのではないかと思います。
タイトルである『ブックスマート』とは本ばかり読んでいる頭でっかちのような意味なのですが、このタイトルも秀逸です。