感想・解説『トイ・ストーリー2』おもちゃの二つの存在意義

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今更ながらこの作品。

『トイ・ストーリー2』

19999年のアメリカ映画。ディズニーピクサー製作の3DCGアニメーション映画で、『トイ・ストーリー』の続編となる作品です。

日本では2000年3月に公開されています。

監督は前作に引き続きジョン・ラセターさんで、トム・ハンクス、ティム・アレンなどが声の出演として参加しています。

作品紹介

あのオモチャの仲間たちが帰ってきた!ある日アンディは、オモチャたちを置いてキャンプに出かけることに。ところが、ウッディ(トム・ハンクス)が、オモチャの店“アルのトイ・バーン”の経営者アル・マクウィギン(ウェイン・ナイト)に誘拐されてしまい大変なことに。

ウッディはアルの家で、自分が50年代の人気テレビ番組“ウッディのラウンドアップ”の超プレミアム人形だったことを知り、同じ番組に出ていたカウガール人形のジェシー(ジョーン・キューザック)や馬のブルズアイ、そしてプロスペクター(ケルシー・グラマー)と出会う。

一方、バズ・ライトイヤー(ティム・アレン)、ミスター・ポテトヘッド(ドン・リックルズ)、スリンキー・ドッグ(ジム・ヴァーニー)、レックス(ウォーレス・ショーン)、ハム(ジョン・ラッツェンバーガー)はウッディを救出するために冒険に出る!果たしてオモチャたちは、アンディが戻る前に家に帰れるのか?

https://disneyplus.disney.co.jp/view/#!/product/detailed/トイ・ストーリー2/341291

2作目となるトイ・ストーリー

『トイ・ストーリー2』観ました。

20年ほど前の作品となっていて、過去にも何度か観たことがあったのですが、少し前にテレビで放送されていたので録画していました。



この作品はピクサーの3Dアニメとしては3作目となる作品で、『トイ・ストーリー』の続編となる作品です。

ピクサーは今となっては名作が数多く生み出されていますが、当時はまだ始まったばかりという感じで、その初期の方の作品の一つとなっています。

おもちゃとしての存在意義とは

『トイ・ストーリー2』は前作からあまり時間の経っていない中での物語となっています。

アンディという少年のおもちゃであるウッディとバズを中心としたおもちゃたちの様子が描かれます。

後の続編にも登場するジェシーやブルズアイ、一応の悪役的な立ち回りとなっているプロスペクターという新キャラも登場しながら話は進んでいきます。



『トイ・ストーリー』シリーズでは、どの作品にもいろんなメッセージが込められています。

そんな中でも通底するテーマとしてあるのは『おもちゃにとっての本当の幸せとは?』というところです。

『トイ・ストーリー2』では、その問いに対して二つの側面から問いかけるような話となっています。

二つの側面とは

一つは、おもちゃとしての幸福は、子供から愛され遊んでもらうことだということです。

ウッディはまさにその最中にいるおもちゃであり、おもちゃとしての生きがいのようなものを感じている日々です。



しかし、出会ったカウガールのおもちゃであるジェシーは持ち主であった女の子に大切にされながらも、少女の成長とともに相手にされなくなったという悲しい過去を語ります。

話を聞いたウッディは自分にもほぼ確実に訪れるであろうおもちゃの宿命を知ることとなります。



そんな中でジェシーやプロスペクターの夢見ているのは、貴重なおもちゃとして博物館に寄贈され、末長く大切にされ続ける。という未来です。

そのためにはウッディの存在が不可欠で、彼を呼び止めようとするのです。



この二つはいわば『どこかで誰かと何かをする』ことの幸福と、『存在そのものに価値を見出してもらう』という幸福とも言えると思います。

この二つはおもちゃとしては確かに現実にどちらとも存在している側面で、ジェシーたちの心が揺れている思いも確かにな・・・と思えるようになっています。

最終的には

最終的には見た人であれば分かると思うのですが、ウッディたちはアンディの元へ戻ることとなります。

ジェシーは不安を覚えながらも、また誰かのおもちゃとして生きることとするのです。



ジェシーの過去の話は、正直結構ウルっときてしまいました。

こういうことだったのか・・・と思うと彼女の行動や発言も色々と理解できたりして。なるほどな・・・という感じです。



そこから結構時間の経過した後の話である『トイ・ストーリー3』へと繋がってい行くのですが、2作目としてさすがだなという作品となっているなと思いました。

途中、スターウォーズのパロディのようなところもあったりして、笑えるような部分も結構あります。

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