感想・解説『永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜:欅坂46』

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欅坂46のベストアルバムです。

『永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜』

日本のアイドルグループ欅坂46によるベストアルバムで、2020年10月7日にリリースされました。

グループ初となるベストアルバムで、改名することが決定している中で発売。

Blu-ray付属のTYPE-A・B、CDのみの通常盤の3形態で発売されました。



デビューシングル『サイレントマジョリティー』からラストシングル『誰がその鐘を鳴らすのか?』までのシングル表題曲、カップリング曲、アルバム収録曲、初CD音源化楽曲、新曲など全形態共通17曲のほか、TYPE-Aに13曲、TYPE-Bに14曲の計44曲が収録されています。

AppleMusicなどの各種ストリーミングサービスでは全44曲が収録されているCompleteEditionも配信されています。

先日発売されたベストアルバム

『永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜』は先日リリースされた欅坂46のベストアルバムです。

欅坂46は櫻坂46へと改名することが決まっていて、事実上最後となるアルバムとなりました。

今までリリースされてきたシングル曲から、カップリング曲、アルバム曲など44曲が収録されています。



シングル曲は有名な曲も多く、ほとんど知っていたのですが、こんな曲あったんだなーというような曲も結構ありました。

ロッキンジャパンでライブを見たことも2回ほどあったのですが、しっかりと曲を聞くようなことはあまりしていなかったので、新鮮に聴ける曲がたくさんありました。

『避雷針』

AppleMusicで配信されているComplete版で聞いていたのですが、(これは全パターンの曲が収録されているのでおすすめです)特に気になったのは「避雷針」という曲です。

ファンの間では発表された当時から話題になっていたというか、存在感ある曲とされていたみたいなのですが、この曲はよく聞くと一番と言っていいほど欅坂を象徴している曲のような気もします。



この曲は多分欅坂の不動のセンターであった平手さんのことを歌っている曲です。

そして、その周りにいるメンバーのことも描いていて、両者の『関係性』を歌っている曲なのです。



それは決して外から見ている僕らのような人からは本質的には理解することのできないものだとは思うのですが、この曲には欅坂が持っている凄さと、苦悩とが詰まっているように思えます。

この曲の存在を知ってからライブでのパフォーマンス映像なんかも探して見たりもしているのですが、なるほどな・・・というような演出となっている気がします。



というか、ライブでこの曲聞いたことありました。
その時はそこまで響かなかったのに、今聞くとまた違う印象を受けるとは不思議なものです。

アルバムタイトルについて

このベストアルバムは『永遠より長い一瞬〜あの頃、確かに存在した私たち〜』というタイトルが付けられています。

このタイトルも個人的には絶妙だな・・・と思いました。



このアルバムを持って欅坂46と、その楽曲と別れるという決意であるとともに、確かに自分たちの存在を歴史に刻んだことを証明するようなタイトルともなっています。

彼女たちのドキュメンタリー映画も見たのですが、欅坂46というグループは良くも悪くも少し変わったグループでした。



そして、メンバーたちが苦悩を抱えていたのだということが分かります。

それでいて、アイドルとして、一つのアーティストとして強い存在感を持っていたことは間違いありません。



このグループには歌詞として表出しているメッセージだけでなく、たくさんのメッセージを持っているグループだと思います。

それは大きく括ると『個と集団』というようなものなのかなとか思ったりもします。

デビュー曲の『サイレントマジョリティー』も反体制的なメッセージを持っている曲で、他にもそのような曲が多い気がします。



こんなことアイドルが歌うのか?というような曲がたくさんあります。

時代の空気とマッチした

でも欅坂の曲は時代の空気とマッチしていたことは間違いありません。

たくさんの人が実は思っているけれどうまく言語化できなかったり、行動にできないことを今までになかった形で提示したグループなのです。



改めてすごいグループだったんだなと思いつつ、生まれ変わったグループとしての櫻坂46もどうなるんだろうなーと思いながら見ています。

今までのいろんなしがらみや苦悩なんかがあったからこそ生み出すことのできる何かがあるような気がしています。



欅坂の楽曲はもう披露されることはないのかもしれませんが、この先も残っていくであろう曲となっている気がします。


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