
デビューアルバムです・・・。
今はもう引退されていますが・・・。
『hollow world』
シンガーソングライター、ぼくのりりっくのぼうよみのメジャーデビュー作品となるアルバムで、2015年12月16日にリリースされました。
※現在はぼくのりりっくのぼうよみ名義での音楽活動は引退
シングル曲である『sub/objective』、『パッチワーク』を含む全9曲が収録されています。
内容紹介
2014年、日本最大級の10代向けオーディション『閃光ライオット』にて披露され、その類まれなる才能に一躍脚光を浴びるキッカケとなった「sub/objective」や、ラジオでオンエア開始するやいなやSNS上で大きな話題となっている先行配信シングル「パッチワーク」を含む全9曲を収録。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A024969/VICL-64487.html
収録曲
1.Black Bird
2.パッチワーク
3.A prisoner in the glasses
4.Collapse
5.CITI
6.sub/objective
7.Venus
8.Pierrot
9.Sunrise (re-build)
今更ながらのデビューアルバム
『hollow world』はぼくのりりっくのぼうよみさんによるアルバムです。
2015年にリリースされていて、メジャーデビュー1作目となる作品でもあります。
今となっては5年前のこととなり、その間色々なことがあったのですが、最近またよく聴いています。
ぼくのりりっくのぼうよみさんは、今はもう引退して音楽活動はしておらず、たなかという名前でいろんな活動をしています。
才能ある若手アーティストとして、個人的に勝手に注目していたのですが、引退してしまったことは結構残念でした。
でも、またこの人は何らかの形で世に出てきそうな気がします。
世に出るのが早すぎただけで、成熟して世の中との距離感の掴み方が上手くなるにつれて、また何かしらの方法を見つけるんだろうなという感じがします。
若い感性で作られた
この人の曲は本当に若い感性で作られている曲だなーという感じがすごくします。
そして、歌詞もいいのですが、個人的に好きなのが彼の歌声です。
結構ラップ調な曲も多かったりもするのですが、はっきりと聞こえるような声でありながら、とにかくめっちゃカッコイイです・・・。
その後映画のタイアップ曲や、CMソングなども手掛けることとなるのですが、その時に歌っている曲もイイ感じです。
1曲目の『Black Bird』なんかは本当にいい感じで、歌詞もいい意味で尖っています。
『お前ら全員バカばっか』から始まる曲、始まるアルバムなんて今の時代に初めて見ました・・・。
引退問題は・・・
彼は2019年の初め頃にぼくりりとしての活動を引退しています。
そこにどんな理由があるのか全ては分からないのですが、自分がいなくなっていくというような曲を引退直前には作っていたりもします。
僕には彼の引退と、三浦春馬さんの自殺が直接的にではないでしょうが、同じようなところから来ているような気がしてなりません・・・。
この国ではちょっと有名になるともてはやされると共に、批判的な視線を向けてくる人たちが現れます。
それは言うなれば『持たざる者の嫉妬』であるのですが、当人たちはそうは思っていません。
得をしている人たちが損をすればいいと本気で思っているのです。
ぼくのりりっくのぼうよみさんや、三浦春馬さんは才能ある『持っている側』の人です。
そういう人たちだからこそ持っている悩みのようなものがあるような気がしてなりません。
この国は強者の孤独を描けません。
映画や小説、テレビやドラマなんかを見ても、強者の孤独を本質的に描いているものがどれだけあるでしょうか。
逆に、頑張っている弱者の物語ばかりがこの国で繰り返されているような気がします。
曲は残り続ける
彼がどのような気持ちで音楽活動を行なっていて、終えたのかは分かりませんが、僕は彼の曲が好きです。
このアルバムに収録されている曲だけでなく、他の曲も好きな曲が多いです。
彼の本意がどうであれ、彼の曲は世に出ていて、それを好きだと思っている人がいるのは間違いありません。
それだけでも凄いことだと思いますし、リスペクトしています。
今はたなかという名義でYouTubeをやっていたり、焼き芋を売ったりしている彼なのですが、いつかまた音楽を作りたいと思う時がくるような気がしています。
それはきっとまた毛色の違う音楽ともなっているような気がしたりもして。
たなかという没個性的な名前で活動しているのもなんだか象徴的だな・・・とか思ったりもします・・・笑
あとこういう才能ある人は早い段階で海外へエスケープすればいいとも思います。
才能を守ることにもなると思いますし・・・