感想・解説『キングダム(58)』ひとつの戦いが終わりました

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少し前に発売された最新刊です。

『キングダム(58)』

週刊ヤングジャンプで連載中の原泰久さんによる漫画『キングダム』の58巻となります。

2020年6月19日に発売されました。



劇場版映画の続編制作も決定し、そのことの書かれた帯付きで発売されています。

内容紹介

趙国との存亡懸けた大決戦! 勝敗は宿命の対決に託された!! 朱海平原十五日目、遂に李牧本陣へたどり着いた飛信隊の前に立ちはだかったのはホウ煖。信とホウ煖、宿命の二人の戦いは壮絶な一騎討ちに――。

大乱戦となったこの地を制し、趙国の要所「ギョウ」を手にするのはどちらの国なのか? 始皇十一年「秦趙連合軍戦」物語は衝撃の結末へ……!!

https://www.s-manga.net/items/contents.html?jdcn=08891599877079315501

戦況は終盤へ

キングダム58巻読みました。

超人気作となっている漫画で、続きが気になっている作品の一つです。

ヤングジャンプでは連載が順調で、話はさらに進んでいるのですが、コミックとして発売されているのはこの巻が最新となります。



この巻では、長く続いている朱海平原での闘いが続いています。

作中では15日に及ぶ闘いが続いているのですが、前の巻ではもう結構クライマックスとなっていました。

そして始まるこの巻なのですが最終決戦的な場面がこの間では描かれています。

信と龐煖

この巻で主に描かれているのは信と龐煖の闘いです。

作中でも屈指の強さを誇っている龐煖と、主人公である信との闘いです。



客観的に見ると、信勝てねえだろ・・・とも見えるのですが、そこは主人公補正も多少ありながら進んでいきます。

この二人の争いは、思想戦争というような意味合いも帯びてきていて、二人は異なる考えを持って戦場にいる人物です。



信はたくさんの人たちの思いを背負って剣を振っている男です。

それに対し、龐煖は個を極めるべく生きている人物です。



前の巻に描かれていましたが、龐煖は個を高めることで模範を示し、そうすることで人類を先へ進めることを自分の道としています。

しかし、この龐煖は信との戦いを通じて、その道が間違っていたのだということを悟ります。



自分の理解できない、持っていない力の前に彼は破れることとなるのです。

チームと『極めた個』の争いは、大体チームが勝つというのは、すごく日本人的というか、少年漫画的な展開ではありましたが、結構熱くなる展開でもあります。

終局へ

二人の戦いをきっかけに、戦況は一気に終盤へと進んでいきます。

そして、戦いは終わりへと向かっていくのですが、この戦い長かったな・・・という感じです。

おそらくこの漫画においても結構重要な意味を持つこととなる章となっているはずです。



大将同士が直接ぶつかり合い、どちらかが命を落とすという展開ではありませんでしたが、話は次へと進んでいきそうな感じです。

王翦将軍は最後までその底を見せずに終わったというような感じもありました。



彼が言った手駒の差というセリフはなかなか熱いものがありました。

個人的に一番気になったのは最後の話にあった王翦の驚くべき食料問題の解決方法・・・これどうしたんだろうっていう。



いずれにしろ、作中における大きな闘いが終わったことは間違いありません。

何話か先をヤングジャンプで読んでしまいましたが、信たちは出世することとなっていました。

この先もどうなっていくのかすごく楽しみです。

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