感想・解説『鬼滅の刃 21巻』縁壱さんの想いとは・・・

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新刊発売されたので早速読みました。

『鬼滅の刃 21巻』

週刊少年ジャンプにて連載されていた吾峠 呼世晴さんの漫画『鬼滅の刃』の最新刊で、2020年7月3日に発売されました。

連載完結後となる発売で、第179話から第187話までの9話分が収録されています。

また、発売に伴い、限定のシールと特製ケースが同梱されている特装版も発売されています。

内容紹介

上弦の壱との激闘、決着の刻!! 死力を尽くした戦いの末に、辛くも勝利した鬼殺隊だが、その代償はあまりにも大きかった…。さらに無限城の奥底で、鬼の始祖・鬼舞辻無惨が動き出す…! その時、炭治郎は──!?

https://www.s-manga.net/items/contents.html?isbn=978-4-08-882349-2

先日発売された最新刊

鬼滅の刃21 巻発売されました。

連載はすでに終了していて、全部で23巻までの刊行が予定されています。



世間的にも結構なブームとなっていて、書店へ行けばたくさんこの漫画が平積みされていると思います。

21巻でも前巻に続いて、おまけが付いている特装版も発売されています。

この巻ではキャラクターたちのシールが特別ケースに入ったものが同梱されています。(買ったのはこの特装版です。)



予約しといたほうが良かったかなとも思いましたが、全然そんなことはなく、少し大きめの書店行けばたくさん売っていました。

クライマックスへ向け

前巻の20巻では、鬼たちの部下の中では一番強い上弦の壱との戦いが描かれていました。

黒死牟がなぜ鬼になるに至ったのかという過去が描かれながら、彼が破れるところで終わっていました。



最強の部下が敗れたということで、これからは一気にクライマックスへということで次の巻へと繋がっています。

そして、始まるのがこの21巻です。

黒死牟との戦いで命を落とした人たちの姿が描かれながら、まだ終わっていないと柱たちは動き始めます。



そんな時、鬼舞辻無惨が目覚めます。

圧倒的な強さで侍たちを蹂躙する無惨と、炭治郎はついに対面することとなり、戦いが始まります。

無惨さん強すぎて

話の結末は、ジャンプですでに読んでしまっているのですが、ここは一番盛り上がっていくところです。

(というか、結末は最終的には無惨を何らかの形で倒すのだろうということは何となく分かるかもしれませんが。)



無惨はかなり強く描かれています。

一撃が致命傷となる人間サイドのキャラに対し、無惨は太陽の光以外は全てを克服している強敵のように描かれています。

こんな敵どうやって倒すんだ・・・?という。



そして、若干ハンターハンターのユピーみたいな闘い方をしているなと思いました。

縁壱さんの過去

そして、この巻の最後で描かれているのが縁壱さんの過去です。

前の巻が双子の兄である巌勝さんの過去で終わっていて、それと対になっているのかもしれないなと思いました。

(縁壱の方は炭治郎の意識の中に登場するような形になっているので若干の違いはあるかもしれませんが。)



この漫画では過去編が描かれることによって、キャラクターたちの深みが凄く増しています。

鬼側のキャラにもなぜそうなったのかということが丁寧に描かれています。



過去には大体何かしらの傷を抱えていることが多いです。

それがありながらも生きている今なんだということを知ることで、人物の見え方が変わってくるのです。



縁壱さんはこの作品における最強キャラとして描かれています。

そんな彼の過去編にはどんなことがあるのだろうと凄く興味ある部分ではあるのですが、彼が求めていたことはとてもありふれた普通のことでした。

それは愛する人と家族となり、平凡に暮らすことだったのです。

両面から見た双子

双子の兄である巌勝さんは弟の縁壱さんの才能を知り、彼に対する強烈な嫉妬を持っていました。

しかし、この巻で描かれている縁壱さんの見ている世界は同じ世界の異なる側面でした。

この描き方うまいな・・・と凄く思いました。



縁壱さんは孤独と疎外感を抱えていました。

それは才能があるが故の孤独で、兄の嫉妬の要因ともなっていた部分なのですが、一人の女性に救いを見出します。

うたという少女と家族になり、子供が生まれるというところで鬼に妻とお腹の子供を殺されてしまうのです。

そして鬼狩りとなることを決め、無惨との対面も描かれます。


最後には意識の中で子供を抱え、涙する縁壱さんが描かれ、次の巻へと続いています。

ラストへ向かって

話はこれからさらにクライマックスへと向かっていきます。

炭治郎は鬼となっていき、禰豆子も動き始めていてという感じで終わっています。



もうすぐで終わってしまうことは知っているのですが、やっぱり面白いなーという感じで読んでいました。

次の巻発売が楽しみです。

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