感想・解説『鬼滅の刃 11〜19巻』

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一気読みした後半です。

『鬼滅の刃』

吾峠呼世晴さんによる漫画作品で、2016年より週刊少年ジャンプで連載が開始されました。

4年の連載を経て、2020年5月に完結。コミックス全23巻予定となっています。



連載当初から徐々に話題が広がり、アニメ化などに伴い大きく人気となった作品です。

2020年には劇場版となるアニメ映画も公開が予定されています。

内容紹介

上弦の陸の兄妹鬼、妓夫太郎と堕姫との花街での戦いは熾烈を極める。

次第に柱の宇髄と連携がとれる炭治郎たちだが、宇随や伊之助、善逸は鬼の凶刃に倒れてしまう。仲間が倒れた今、炭治郎は二人の鬼を打ち破れるのか!?(11巻)

https://www.s-manga.net/items/contents.html?isbn=978-4-08-881399-8

一気に最終決戦へ

引き続き『鬼滅の刃』です。

全部で23巻で終わってしまうことを考えると、11〜19巻は中盤から終盤へとなります。



柱と上弦との戦いが続いていき、100年以上動かなかったと言われている均衡が一気に崩れていきます。

炭治郎とねずこちゃんの存在がきっかけとなり、鬼たちと人間たちとの間にあったバランスのようなものが崩れていくのです。



11巻では引き続き吉原遊郭での戦いが描かれていて、その後刀鍛冶の里での戦いとなっています。

その後突然、両勢力のトップ同士が間見えることとなり、最終決戦へと進んでいきます。

人間と鬼

読み進めてみて、この作品の魅力が改めて分かったような気がしました。



この作品では、取り返しのつかない人間の儚さと脆さ、そしてだからこそ宿る憎しみと愛情というような想いを描いています。

それに対する存在として、傷を受けても再生できる。年老いることもないという鬼という存在を描いています。



そんな人間と鬼との戦いを見ていると、明らかに人間がふりのように見えます。

人間は傷を受ければ残ってしまいますし、体力にも限界があるからです。



それでも人間たちは決して諦めません。

自分以外の誰かのために命をかけて戦うこととなるのです。

敵側にもある

そして、敵側となっている鬼たちもそれぞれ元々は人間だったのです。

そして、必ずなぜ鬼となってしまったのかというきっかけが細かく描かれています。



この作品の大きな魅力はそこにあるような気がします。

個人的に上弦の参の話は、涙ものでした。

彼は煉獄さんの命を奪った、炭治郎からすると因縁の相手なのですが、彼の話は泣けます。



彼がなぜ力に執着し、弱者のことを忌み嫌うようになってしまったのかということが凄くよく分かります。

こういう鬼側の話を読むと、誰しもがちょっとしたきっかけでそうなってしまう可能性があるのだと分かります。



誰しもが何かを失ったことがあり、悲しみを抱えているのです。

上弦の弐

そんな中、異質な存在として描かれているのが、上弦の弐である童磨という鬼です。

彼は屈指の強者として描かれていながらも、一人だけ異質な存在感を放っている鬼となっています。



彼は悲しみや喜びというような感情がなく、親の死や自分の死さえ他人事であるかのような人物です。

人間らしいキャラクターの多いこの漫画において、何も感じない人物として描かれています。



そして、苦しみを抱えて生きるくらいであれば自分と共に永遠を生きることを『善行』として生きている鬼です。

こういうキャラは個人的には結構好きなんですが、作中ではかなり嫌われています笑



『持っている者』である彼は『持たざる者』の気持ちが分からず、周りの人たちを度々イラつかせているという。

ハンターハンターのパリストンのような感じです。



ラストは意外な形で敗れることとなります。

ある人の、命をかけた執念に殺されてしまうこととなります・・・。

最後の決戦へ・・・

そして、話は最終決戦へと進んでいきます。

突然にして主要キャラたちが無限城へと引きづり込まれ、最終決戦スタートとなります。



19巻のラストでは上弦の壱と、鬼殺隊最強との戦いも始まり、白熱してきています。

20巻はまだ読めていないのですが、早く読みたいなーと思っています。



なんで今までこの漫画読んでなかったんだろうなーとう後悔もありながら・・・・。

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