感想・解説『鬼滅の刃 1〜10巻』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

一気読みしました。

『鬼滅の刃』

吾峠呼世晴さんによる漫画作品で、2016年より週刊少年ジャンプで連載が開始されました。

4年の連載を経て、2020年5月に完結。コミックス全23巻予定となっています。



連載当初から徐々に話題が広がり、アニメ化などに伴い大きく人気となった作品です。

2020年には劇場版となるアニメ映画も公開が予定されています。

作品紹介

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。

唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

https://www.s-manga.net/items/contents.html?isbn=978-4-08-880723-2

話題の人気作、一気読みしました。

先日連載が終了した『鬼滅の刃』。

週刊少年ジャンプ上で連載がされていて、断片的にしか読めておらず、今回まとめて読みました。



いろんなところで話題になっていて、面白い漫画なんだろうな・・・と思いながら読みました。

コミックスとして刊行されているのは現在20巻までで、あと3冊ほどで完結する予定となっています。



今回初めてまとめてしっかりと読んだのですが、噂通りというか、めちゃ面白かったです。

途中何度か泣きそうになるようなところもあり、笑えるようなところもあり、これは人気出るのも納得だな・・・というような感じです。

憎しみによって駆動される

この作品は、竈門炭治郎という少年が家族を鬼に襲われるところから始まります。

舞台は鬼の存在する大正時代となっていて、主人公の平穏は突然に脅かされます。

妹以外の家族は殺されてしまい、妹は鬼になってしまうのです。



そこから鬼を滅ぼすための鬼殺隊という組織に入り、いろんな出会いがあり、戦いがあり・・・というような話なのですが、

こういう『憎しみ』から駆動する漫画って意外とあんまりないような気がします。



特にヒットする作品としてはちょっと珍しいような気もしていて、この話の主人公はいわば『受動的に』物語へと入っていきます。

大きな夢があるわけではなく、普通に家族と暮らしていた炭治郎は突然としてたくさんのものを失うのです。

妹の存在が

そして、この物語で重要な存在となていくのが妹の存在です。

彼女は、鬼の血を受けながらも自我を保っていて、兄のことをしっかりと分かっています。

そして、時には鬼から人間を守るべく行動したりもするのです。



そんなねずこちゃんなのですが、この話と背負っている運命とは異なる場所にいるかのように、めっちゃ可愛いです。

兄と戯れるシーンなんかはとても可愛く書かれていて、結構この漫画の魅力になっていると思います。



調べたところ、作者はどうやら女性との事です。

言われてみれば確かに女性的な作者だなーと感じるような描写もあるような気もします。

強者たちの

修行のシーンは結構あっさりと描かれている一方で、各キャラクターの背負っている背景や感情はとても細かく描かれています。

そして、悪役となっている鬼にもそれぞれストーリーがあって、これがまたいいです。



戦闘シーンなんかも結構しっかりと描かれていて、強者がたくさん登場するシーンとかはなんであんなにワクワクするんだろうな・・・っていう感じです。



鬼殺隊の強者として『柱』という人たちが、鬼側の強者としては『十二鬼月』という人たちが登場します。

話は彼らたちの直接決戦へと向かっていくのですが、強者たちの戦いは面白いです。



この辺りはしっかりと少年漫画だなーという感じもします。

十二鬼月は半分ほどなかなか理不尽な殺され方をしますが・・・(ここはある意味名シーンです笑)



この前半での一番の名シーンといえば、やはり煉獄さんのところではないでしょうか。

ここは映画化される話ともなっていて、物語上も結構重要なところとなっています。

上弦の参と煉獄さんが交わす会話は、結構この物語の本質的なことを言っているような気もします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*