
続いて第3・4話です。
ここではいわゆる『普通の人たち』が描かれていきます。
内容紹介
エミー賞10部門受賞!
https://warnerbros.co.jp/kaidora/detail.php?title_id=56644
これが真実。嘘の代償とは?
1986年に起きた<チェルノブイリ原発事故>
実話に基づいてリアルに描かれた緊迫の5時間の物語。
本作は、歴史上最悪の人災を衝撃的かつ感情を揺さぶる物語として描き出す、HBO製作の全5話のミニシリーズドラマだ。
1986年、旧ソビエト連邦のチェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故が発生。放射性物質がベラルーシ、ロシア、ウクライナばかりか、スカンディナビアや西ヨーロッパまで飛散した。
深夜の爆発は大混乱をもたらし、その後は何日も、何週も、何ヵ月もの間、人命が失われ続ける。
「チェルノブイリ―CHERNOBYL―」は、人間の勇気を描くと同時に、事故の原因や責任追及をやりすごそうとする政府の極めて非人道的な慣行と、災害の危険性を軽視したことから多くの命が犠牲になったことを明らかにする。ジャレッド・ハリス、ステラン・スカルスガルド、エミリー・ワトソンら、豪華キャストの共演も見どころの1つだ。
EPISODE3
ドラマシリーズ『チェルノブイリ』。引き続き第3話と第4話となります。
DVDをレンタルするときしっかり見ていなくて、不意に一番最初に見る事となってしまった話となりました。
第3話は2話の最後に始まった貯水タンクの水抜きのシーンから始まり、炭坑夫たちを集める様子や、住民の避難の様子が描かれていきます。
そして、レガソフは次第に真相へ近づいていき、原子炉に関する論文の一部が意図的に抹消されていることを知ります。
消防士として現場に駆けつけたイグナテンコはモスクワの病院へと輸送され、訪れた妻と再会するも、次第に体は蝕まれていき・・・。
EPISODE4
第4話は広く住民を避難させるところから始まります。
そんな中、避難テントを一人の青年が訪れます。
そこで動物駆除を命じられる事となった青年は銃を手に犬や猫を駆除しにいく事となります。
一方で原発では飛び散っている黒鉛の駆除をするべく動き始めます。
無人のロボットで試みるも、高い放射線濃度で壊れてしまい、人による駆除を始めることを決めます。
2分もいれば寿命が半減、3分いれば余命数ヶ月となっってしまうような状況の中、作業時間は90秒のみという中たくさんの人が駆り出されていきます。
そんな中レガソフはRBMK原子炉の欠陥を公表すべきだと主張するが、それは危険が伴うことだとされてしまい・・・。
外側にいる人たち
引き続き見ている『チェルノブイリ』というドラマシリーズ。
この第3話、第4話では外にいるたくさんの人たちが描かれます。
何を『内』、誰を『外』とするのかは難しいかもしれませんが、事故の当事者や、政府の上役たちを『内』とするのであれば、その他大勢の人たちは『外』となります。
原発事故は、原発とは直接的に関係していなかったたくさんの人たちにも大きな影響を与えていきます。
住んでいるところを離れ、避難せざるをえなくなった人達。
地下を掘り進める作業のために駆り出される炭鉱夫たち。
避難テントで動物駆除などの様々な処理仕事に駆り出される人たち。
たくさんの人が原発事故によって影響を受け、人生を狂わされていくのです。
そして一番衝撃だったのが、高い放射線濃度である事故現場で、90秒のみと言う限りなく少ない時間で黒鉛処理を行なっていた人たちです。
見れば分かると思うのですが、これ凄いです・・・。
誰かがやらなければならないことでありながらも、こんな危険な仕事があるのか・・・と言う感じです。
妊娠していた
そしてイグナテンコという消防士の妻はモスクワの病院にいる旦那の元を訪れます。
会うのは30分だけ、絶対に触れてはならないと言われていながらも、喜びのあまり抱擁してしまう二人。
そして、しばらく旦那の様子を見ているのですが、もう命は長くないことを知ります。
そして、彼女は実は妊娠していることが明かされます。
『ああ、だめだよ触ったら・・・』と思いながらも妻は何度も旦那に触れてしまいます。
そして、妊娠していると明かされた時、『多分、何かしら影響があるんだろうな・・・』と思いながら見ていると・・・。
第4話の最後にはその悲しい様子が描かれています。
未曾有の異常事態
この第3・4話を見て、いかにこの事故が大変なことであったのか。
いかに放射線というものが厄介なものなのかが凄く伝わってきました。
人だけでなく、動物や植物、機械にまで影響を与えて、処理しようにも近づく事もできない。
本当に無理ゲーのような状況で、なんとかしようとしていた人たちの姿が描かれています。
駆り出された炭鉱夫たちや、90秒だけの処理作業に従事した人達。
命がけで貯水タンクの水抜きに向かう人たちなど、誰かの命を削ることでしか処理を進めることができないのです。
こんなことが現実に起きていたなんて、信じられませんがこれは実話に基づく真実なのです。
第5話へと続きます。