感想・解説『チェルノブイリ EPISODES 1・2』

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外出自粛という事で一気にまとめて見ました。
何も知らなかったんだな・・・と無知を実感させられました。

内容紹介

エミー賞10部門受賞!
これが真実。嘘の代償とは?
1986年に起きた<チェルノブイリ原発事故>
実話に基づいてリアルに描かれた緊迫の5時間の物語。

本作は、歴史上最悪の人災を衝撃的かつ感情を揺さぶる物語として描き出す、HBO製作の全5話のミニシリーズドラマだ。

1986年、旧ソビエト連邦のチェルノブイリ原子力発電所で大規模な爆発事故が発生。放射性物質がベラルーシ、ロシア、ウクライナばかりか、スカンディナビアや西ヨーロッパまで飛散した。

深夜の爆発は大混乱をもたらし、その後は何日も、何週も、何ヵ月もの間、人命が失われ続ける。

「チェルノブイリ―CHERNOBYL―」は、人間の勇気を描くと同時に、事故の原因や責任追及をやりすごそうとする政府の極めて非人道的な慣行と、災害の危険性を軽視したことから多くの命が犠牲になったことを明らかにする。ジャレッド・ハリス、ステラン・スカルスガルド、エミリー・ワトソンら、豪華キャストの共演も見どころの1つだ。

https://warnerbros.co.jp/kaidora/detail.php?title_id=56644

アメリカのドラマシリーズ

チェルノブイリ』は2019年5月から6月にかけてアメリカで放送されていたドラマシリーズです。

HBOという放送局によって制作され、全5話が放送されました。



放送されていることは全く知らなかったのですが、レンタルビデオショップにてDVDがあるのを発見。見てみることとしました。



2時間程度の映画かと思って見始めたら、連続ドラマシリーズだったようで、最初に借りていたのは間違えて3・4話の方でした・・・。

若干ついていけないところもありながらも、二つの話を見おえて、これは全て見なければならない。と強く思い、すぐに全話分のDVDを借りにいきました。

どれだけのことを知っている・・・?

チェルノブイリ原発事故』についてどれだけのことを知っているでしょうか。

10年ほど前に日本でも福島第一原発の事故があったので、そこで知ったという人も多いかもしれません。



しかし、なぜこの事故が起こり、人々はどのように動き、どれだけの被害が出たのか。

なんとなくは分かっているかもしれませんが、そこで起きていた『真実』のことをどれだけ知っているでしょうか。



僕はこのドラマシリーズを見て、何も知らなかったんだなぁ・・・と強く思いました。

そしてこんな大事件のことを知らなかったことを恥じるとともに、これを見ることができて本当によかったなと思いました。

未曾有の大災害を描いた

このドラマで描かれている『チェルノブイリ原発事故』とは、その名の通り原子力発電所が爆発するという大事故のことです。

事故が起きたのは1986年4月26日の深夜1時23分。
旧ソ連(現ウクライナ)のプリピャチという街にあるチェルノブイリ原発で起きました。



夜中に原子力発電所で爆発が起こり、火災が起きます。

消防士たちは呼び出され、近隣の住人たちもその様子を遠くから眺めています。



最初は屋根が燃えているだけの『ただの火災』だと思っていた人々だったのですが、次第にその事態の深刻さを理解していきます。

原子炉の炉心にしか使われていない黒鉛があたりには飛び散っていて、それを触れた人が汚染されていく様子・・・。



放射線濃度を測る機械も壊れてしまい、次第に何かがおかしいと感じていくのです。

事件の起こりを描いた1・2話

この1枚目のDVDに収録されている1・2話は事故の起こりを描いている部分となっています。

一体どのような事故が起こったのか。そして、それに対し政府が、国がどのように動くのか。

人々にどのような影響を与えていくこととなるのかが描かれれいきます。



第1話はある人物の自殺から始まり、時間が遡り事故の様子が描かれます。

そして最後に原子力の専門家であるレガソフという人物に電話がかかってくるところで終わります。



第2話では政府の偉い人たちが集まり、そこにレガソフも参加することとなります。

状況を伝える文書からいち早く事の重大さと、危険性に気が付いたレガソフは、何が起きていて、どうするべきなのかを伝えようとするのですが、すぐには受け入れられず。

まずは現場を見にいく事となります。そこで何が起きているかを確信したレガソフは何をするべきなのかを模索していく事となります・・・。

とても分かりやすい物語運び

ドラマシリーズ『チェルノブイリ 』。

このドラマ通して思ったのは、ものすごく悲惨なことが起きているのですが、とても分かりやすく話は進んでいきます。



原発の仕組みを説明するシーンがあったり、黒い鉛を触った後に何が起こったかしっかりと説明されていたり、

ちょっとしたセリフや演出で、この人が何を考えていて、どうしようとしているのかとかが凄く上手く伝わってきます。



この第1・2話は起承転結で言うならば『起』の部分です。

今まで誰も体験した事のない大災害がどのようにして起こり、人々がどうなっていくのかを描いています。



途中あった『地球上、類を見ない事故だ』と言う感じのセリフがあったりして。これは印象的でした・・・。

第3・4話へと続きます。

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