感想・解説『ウィッカーマン』

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こないだ見た『ミッドサマー』からのこの作品。
確かに似ている部分はありました・・・。

『ウィッカーマン』

『ウィッカーマン(原題:The Wicker Man)』は2006年にアメリカで製作されたサスペンス映画です。

1973年にイギリスで製作された同盟映画のリメイク作品となっています。

監督はニール・ラビュート、主演はニコラス・ケイジとなっています。

あらすじ

カリフォルニアで刑事として働くエドワード・メイラスは勤務中にある親子の事故現場に居合わす。

親子を救うことのできなかったエドワードはその後遺症に悩まされていた。



そんなある日、エドワードのもとにある一通の手紙が届く。

それはかつて婚約していたウィローからのものだった。



手紙には行方不明となっている娘を探すために力を貸してほしいと書かれていた。

消印もなく届いたその元婚約者からの手紙を不審に思いつつも、エドワードは彼女のいるサマーアイル島という孤島を訪れる。



そこは携帯電話も通じず、外界から隔絶された島であった。

調べを進めていく中でエドワードはウィローの娘が自分との間にできた娘であることを知り、娘がある儀式の生贄にさせられていることに思い当たるが・・・。

『ミッドサマー』からの

先日『ミッドサマー』という映画を見ました。

この映画はある若者たちがスウェーデンの夏至祭を訪れ、そこで様々なことが起こるという映画でした。

結構不気味な映画でありながらも、面白さもある作品で、気になっていろいろと調べていました。



そこでたどり着いたのがこの『ウィッカーマン』という作品です。

この映画はもともと1973年にイギリスで作られた映画です。



そこから30年以上の時を経て、ニコラス・ケイジ主演で2006年にアメリカで製作されました。(今回見たのはこの2006年版)

見終えてみて、確かのこの二つの作品かなり類似点があるなーと思いました。

というか『ミッドサマー』は明らかにこの作品にインスパイアされているなと思います。

隔絶されているある場所で

二つの作品はどちらも、ある人たちが導かれるようにして外界から隔絶された場所を訪れます。

そこには外の世界では異常と思えるようなことが当たり前のこととしてまかり通っていて、そのことに気が付きながらも次第に取り込まれていき・・・という感じの話です。



訪れる場所や設定は異なっているものの、ここは大きく共通している部分で、他にもいくつか類似点があります。



最後に燃えるところとか、熊の着ぐるみを着ているところとか、最後に本当に生贄になるのは誰なんだ・・・というようなところも。

明らかにこの作品から影響を受けて作られているのが『ミッドサマー』という映画だと思いました。

最後に・・・

この映画、見ている人たちはみんなニコラス・ケイジ演じるエドワードの視点で見ていきます。

なんとか娘を救い出してくれ・・・』という見方をしていくのですが、最後には逆転が起き、こういうことか・・・という展開となっています。



全ては仕組まれていて、本当の生贄とは誰なのかを見せつけられることとなるのです・・・。

もう元婚約者と出会うところから仕組まれていたのか!という。



そして最後には新たな『生贄』として出会ったのであろう外界の男の姿が描かれていたりして。

後味は悪いな・・・とう感じですが

なかなかに気味の悪い映画であることは間違いありません。

外から見たら異常なことだと分かるのですが、内側にいる人はそれが正しいことだと信じている感じとか。

最後のシーンではニコラス・ケイジの演じるエドワードの方がイカれている人なんじゃないかと見えてきてしまうほどです。



この映画、最後に『いわゆる普通の外の世界』が描かれているということは、とてもいい効果を持っているんじゃないかとも思いました。

あれがあることでしっかりと目線を正しいところへと戻してくれるような気もしたからです。



それでもやっぱりトータルとしてこの映画後味悪いな・・・という感じです。

『ミッドサマー』とセットで見ると面白いと思います・・・。

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