感想・解説『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。④』

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新刊発売されました。

内容紹介

季節は冬、クリスマス。90年代青春グラフィティ第4巻!
恋人たちが心を通わす中、とあるイベントで二人の仲は過去最悪に…!?

特別特典マジック:ザ・ギャザリング公式プロモカード「通電式キー」付き。

https://web-ace.jp/shonenace/contents/361/comics/2216/

最新4巻

月刊エースにて連載中の『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』の最新4巻発売されました。

第13話から第16話までの4話分を収録しています。



前の巻の最後で始まった親友である来島くんとの戦いの続きがあり、運動会の話があり、合コンの話があり、最後にはクリスマスの話となっています。

沢渡さんとはじめくんが自分の気持ちを自覚し、一度喧嘩しながらも仲を深めていくという感じです。

何か起こりそうな予感

まだ分かりませんが、この巻は作品におけるハッピー巻となるのではないかという気がしました。

何だかんだいいことが続いていて、希望に満ちている様子が描かれているような気がしたりして。


おそらくこの漫画における一つの重要なポイントとなるであろうところが、恐怖の大王が世界を滅ぼすという1999年かと思われます。

それが目前に迫っていて、年末のクリスマスの様子が描かれています。


すこーしずつ何かが起こる未来が描かれてきてもいて、それが一体何だんだろう・・・っていう感じです。

カードゲームとして

この巻を読んで、より一層このMTGというカードゲームの魅力に気付かされそうな気がしています。

ターボ・ジーニアスというコンボから始まり、いろんなカードがたくさん登場します。


カードは小さい字ながらもしっかりと読めるように書かれているのもいいところ。

よく見ればしっかりと読めるようになっています。


暗黒の儀式』とか昔持っていて、結構使ってたなーとか。懐かしいカードもあったりして。

合コン回

そして、マジック仲間のメンバーたちと一緒に沢渡さんとはじめくんが合コンに行く回もあったりします。

二人ともすごく緊張しているのですが、ちょっとしたことをきっかけに沢渡さんが嫉妬してしまったりして・・・。


横田さんはこのような微妙な感情を可愛く描くのが本当にうまいなーと改めて思ったりもして。


そして、この漫画は脇役がなかなか魅力的だったりします。

マジック仲間であるゴブさんや、トリーさんなんかもちょっと年上の大人という感じでありながらも、同じくMTGを愛する仲間というような感じで。


転校してしまった来島くんもいいやつ。

途中、新しいキャラも出てきたりして。次の巻ではまた別の展開がありそうな感じです。

まだ大きなことは起きていないけれど

この作品はこれからどうなっていくのだろうなーと。

今のところは二人の中学生の『小さな物語』を描いてはいるのですが、次第に近寄ってくる『大きな物語』の気配もあったりして。


それこそがまさに1990年代後半の雰囲気だったりもするのですが、この先どんな展開になっていくんだろうとか思います。

個人的には先がすごく気になっている作品の一つです。


カードゲームという題材の漫画も『遊戯王』以来読んだことがなかったような気がして、新鮮に読めています。


月刊連載なので、次巻はまた4ヶ月後とかになるのかなーという。

待ちきれません。

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