感想・解説『映像研には手を出すな!⑤』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新5巻目となります。

「最強の世界」ついに現実を浸食!!

「最強の世界」ついに現実を浸食!!
本屋の再建を約束した映像研、今度は現実世界を巻き込んだタイアップアニメに挑戦!!

壊れた時計塔の鐘の音を再現すべく、録音スタジオ建設!?
百目鬼が走り、悩み、叫ぶ!!

さらに、これまでヴェールに包まれていたアニメーション研究部や、釣り部(?)など、ひとクセもふたクセもある奴らが登場、カオスティックな映像研ワールドが飛躍を見せる――!!

〈 編集者からのおすすめ情報 〉

アニメ化・実写化で快進撃の『映像研には手を出すな!』
湯浅監督×NHK
乃木坂46×東宝

これ以上贅沢な映像化があるでしょうか?(いや、ありません)
2020年の覇権漫画狙っていますので、きっと必ず絶対に「手を出して」ください!!

https://bigcomicbros.net/comics/27789/?release_date=all

最新5巻です。

『映像研には手を出すな!』の5巻となります。

つい最近の2020年1月30日に刊行されています。



アニメの放送も開始していて、実写も決まっていて、なかなか話題となっている中での発売となりました。



この間ではまた新しい章が始まります。

テーマは『河童』と『古本屋』という感じ。そして、現実とアニメとはというような感じでしょうか。



映像研のメンバーはとある時計台がもともと書店であったことを知ります。

今は使われていない時計台なのですが、そこを訪れたメンバーはその場所が失われることをもったいないと強く思います。



そして、時計台を『作り直す』ことを始めることとなります。

創作の過程を

映像研のメンバーはストーリーを考え、音を集めることを始めます。

そして、アニメの制作も始めていきます。



さらに今回は屋外で上映することを計画し、その『見せ方』を検討することにもなっていきます。

これは映像と現実を繋げるような試みでもあり、たくさんの人を驚かせるべく計画を進めていくのです。



なんか、改めて何かを作る(創る)という創作の過程を見ているような感じがしました。

何かを作ろうというきっかけがあり、そのための情報を集め、そしてその見せ方や拡散の仕方を模索する。



何かを作ろうという感情から、それを誰かに届けるまでの過程と工夫と苦労がすごくよく分かる気がします。

理由なき『執着』

そして、その素アニメ作りの過程で語られるのが『執着』に関する話です。

百目鬼さんがなぜ音を集めているのかという話になり、そこに特に理由はないと彼女は言います。



彼女の執着は側から見れば異常なもののようにも見えるのですが、自分ではその自覚がありません。

ここは何かを好きになるということの本質のようなものを捉えているような気がしました。



何かを好きでいることに理由なんてなくて、その姿勢を肯定的に描いている漫画でもあると思います。

ちょっとしたセリフがいい感じ

5巻ともなると、作者側も読者側もこの世界観に慣れてきています。

読んでいてこの漫画の魅力は実は小さな台詞回しや、微妙な描き方の違いにあるような気がしました。



個人的にツボだったのが河童を追いかけていくシーンでの浅草さんの言う『ねずみだ!』と言うセリフ。

本編には全く関係のない小さなセリフなのですが、こう言うところが妙に気になってしまうというか、いい感じに描かれている気がします。



5巻でコミックス既刊となっているものは全てとなってしまいました。

もうすぐ実写ドラマと映画も公開される予定となっています。

乃木坂46のメンバーが出演しているということもあり、これは是非見にいきたいです・・・。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*