感想・解説『映像研には手を出すな!④』

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たぬき巻です。

たぬきを巡る冒険から生まれる新作とは!?

たぬきを巡る冒険から生まれる新作とは!?
冬休み、映像研の浅草と水崎が旅行先で出会ったのはお宝たぬき伝説!!

たぬきを巡る冒険の果てに浅草に舞い降りたインスピレーションは、映像研初の本格ストーリーアニメ、『たぬきのエルドラド』!!

ついに浅草の頭の中にある広大な世界が、その全貌を露わにする――!?
設定とは、キャラデザとは、ストーリーとは―――

全ての創作者に捧ぐ、映像研による産みの苦しみと喜び、とくと御覧あれ!!

https://bigcomicbros.net/comics/22658/?release_date=all

この巻のテーマは

『映像研には手を出すな!』の4巻目となります。



この漫画は月刊連載なので意図的にかは分かりませんが、1巻ごとにそれぞれの話が終わり、次の巻では新しい話が始まるようになっています。

そして、それぞれの巻にはテーマのようなものがあって、それに沿ったアニメを作ることを模索するというような感じです。



1巻目は映像研の立ち上げという巻ではありましたが、2巻ではロボットアニメを作る中でアニメーションでしかできないことを模索するような感じで、

3巻では音響と、演出が一つのテーマになっていました。



そしてこの4巻はというと、今までやっていなかったという『ストーリー』がテーマとなっています。

たぬきをめぐる冒険

冬休みに旅行に出掛けた浅草さんと、水崎さん。

二人はたぬきの宝物の伝説の話を聞き、とある農家を訪れています。

結局金森さんも合流し、3人は地に伝わるたぬきの伝説を探し求めることとなります。



そんな中浅草さんは一人夜中に抜け出し、たぬきの埋蔵金を見つけてしまいます。

しかし、彼女はそんなもには目をくれることもなくそこで新しいアニメの着想を得ます。

そうして新作アニメ『たぬきのエルドラド』を作り始めることとなるのです。

ストーリーとは

そこで映像研のメンバーは、今までにやっていたなかった『ストーリー』をやることとします。

それに伴って、物語の『設定』を作ることとなり、キャラクターデザインに悩むことにもなります。



話し合いの結果、主人公は間抜けそうな顔をしているデザインになります。

辛気臭い話にならないようにするためにこのデザインが必要なのだと。



そして、たぬきの気持ちに『本能的に気が付く』人物としてキャラクター造形がされていきます。

なんじゃそりゃと思うようなところもありながらも、実際にそのキャラを見てみると確かに納得できるような感じにもなっていて。



そのキャラ造形をもとにストーリーも変えていくこととなるのです。

最後には

そして第29話は丸々1話が『たぬきのエルドラド』というアニメを描くだけのものとなっています。

おそらくこれはストーリーを作ったアニメなのだから、漫画としても成立するのだろうということで書かれているような気がします。



今までの彼女たちのアニメは、漫画としては見ることができないものでした。

絵を繋げただけのものとして見るしかできなかったのですが、今回ストーリーを立ち上げたことによって、漫画でも見ることができるようになっています。



読者は初めて彼女たちのアニメを味わうことができるようになった。と言えるかもしれません。

そんな感じで

そんな感じでこの巻は終わります。

裏表紙にも書かれているように、まさに『産みの苦しみと喜び』を味わうことができる巻となっている気がしました。



そして、次の巻では『本屋アニメ』を作るのだということも示されて終わることとなります。

4巻はここまでです。

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