感想・解説『映像研には手を出すな!③』

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続きまして3巻目です。

遊びが足りない。今から音狩りに行くのだ。

映像研、学校を飛び出す!

次なる活動の舞台は自主制作物即売会COMET-A(コメット・エー)!

SNSを駆使し宣伝に勤しむ金森(かなもり)はなぜ「お金」にこだわるのか?

「音」の助っ人・百目鬼(どうめき)も新メンバーに加わって、浅草(あさくさ)が「最強の世界を最強化」すべく覚醒!?

海底文明アトランティス、未来兵器・怪力光線、クラゲ型UFO…
いろんな“遊び”を詰め込んだ生円盤は果たして当日お金になるか――

アニメ制作×青春冒険ストーリー!!
マンガ賞各賞、続々受賞の話題沸騰作、第3弾!

https://bigcomicbros.net/comics/13599/?release_date=all

引き続き3巻目

映像研の3巻読みました。

前回まで続いていたロボットアニメの話は終わり、次の話が始まっています。



この巻では新しい仲間が登場するとともに、少しだけ過去の話もされていたりして、最後には『音響』と『演出』に関する気づきというか、大袈裟に言えば哲学のようなものが語られたりします。



顧問の先生からの『いい仕事は、いい遊びから』という言葉を受け、映像研のメンバーは学校の外へと出ていきます。

そこで音響部である百目鬼さんと出会います。
(見た目は完全に男なんですが、どこかに女の子だという描写があったはずです。)



たくさんのSEを集めている百目鬼さんは映像研とWIN-WINとなる協力関係を結びます。

それが映像研のメンバーにも刺激となり、『最強の世界を最強化』すべくアニメ制作を行うこととなります。

音響という要素

この巻は主に、アニメにおける音響というものの重要性についての巻です。



それを体現するような人物として現れるのが百目鬼さんという新キャラクターです。

パッと見生性別が分からないようなキャラではあるのですが、彼女は女性です。



百目鬼さんも、なかなかにオタク気質というか、狂気的なくらいのこだわりのようなものを持っている人物です。

たった一人の音響部として活動していて、いろんな音響を集めまくっているのです。



現実に会ったら結構引いてしまうんじゃないかという人物でもあるのですが、この作品の世界観にはとてもよくあっているキャラで、すごく新鮮な感じもしたりしました。

少しだけ語られる・・・。

そして、少しだけ挟み込まれるのが風邪で寝込む金森さんの話です。

そこで、回想的に浅草みどりとの出会いの話がちょっとだけ語られます。



二人は二人ともいわゆる『普通』からははみ出していて、最初は訝しがったりしながらも仲間になるのです。



こういう小さな話は個人的には結構好きです。

あまり人付き合いが得意ではない誰かが、ある人との出会いによって少しだけ変わっていく。

そして次第に二人はいいパートナーとなっていくような話は、地味かもしれませんが、実は結構大切な話な気もしたりして。

演出とは

そして最後にあるのが光線を『見えるものとして描くかどうか』という小競り合いです。

これはおそらくこの巻では結構重要な部分な気がしました。



このやりとりを通じて、みどりは『演出とは何か。』、それを今まで自分はやってきたのだということに気がつきます。

何をどう描くかは自分でしっかりと選んでいていて』、それこそが演出だったことに気がつくのです。


そして、そんなことを経て制作されたアニメは、イベントで売られ、

ツバメの読者モデルとしての力もありながら、アニメは完売。



そして最後には自分たちで自分の作ったアニメを見るというところで終わります・・・。

自分たちの作ったアニメに感動しながらも『まだまだ改善の余地ばかりだ』というよなセリフもあったりして。

次巻へと続きます。

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