感想・解説『キングダム56』激しさを増していく朱海平原での戦い

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少し前に発売された最新刊。

2019年11月29日に発売されました。


第603話から第613話までの全11話を収録。

前の巻に引き続き、朱海平原での趙国と秦連合軍との戦いが描かれています。

最新56巻

結構前からハマっている漫画の一つであるキングダム。

その最新刊となるのがこの56巻となります。


とは言っても発売は昨年の11月となっているのですが、ようやくレンタルされていたので読むことができました。

全11話が収録されていて、相変わらず熱い戦いが続いています。


引き続き描かれているのは李牧率いる趙国と、王翦率いる秦国との戦いです。

並行して他の所でも攻防が繰り広げられているのですが、この巻ではメインとなる朱海平原での戦いが全話にわたって描かれています。


戦いはなかなかに熱くなってきました。

ついに大将同士が言葉を交わすシーンがあったりもしますし、主人公である信たちも中心での戦いへと参戦していきます。

中華統一の話

そして、途中ではこの作品にとってとても重要なテーマとなっている中華統一の話も出てきます。

王賁が堯雲という人物と交わす言葉なのですが、これはとても重要なことを言っている気がします。


過去にあった時代から時は流れ、今再び激動の時代が来ていて、そこに一つだけ大きな違いがあると言います。

それは中華統一を自分の道とする嬴政という『特異な』王の存在です。


新しい時代の到来とともにそういう王が現れたことによって時代は一つの『応え』を出そうとしているというのです。

これが『答え』ではなく『応え』という感じを使っているあたりも絶妙だなと思いました。


『答え』は最初から決まっている誰かが定めたものというような印象を受けますが、『応え』はたくさんの外部からの影響の先にあるものだという感じがします。

それはきっと予め誰かが定められるようなことではなく、誰も知ることがないようなことでもあるのです。

変わっていく時代の

そして、時代が変わっていて、信や王賁たちの時代が来ているということが示されます。

それはこの物語上でもとても大きな、重要な意味を持つことでもあります。


おそらくこの戦いが終われば、中国全体に何かしらの大きな影響があるのだろうと思います。

それはこの漫画にとってもとても重要なことです。


こういう時代の変わり目というシーンはやはりとてもワクワクしますね・・・。

他の漫画とかでもあるような気がするけれど、新しい時代の幕開けというのはとても読んでいてい面白いです。

大将同士が相見える

そしてこの巻で重要なシーンといえば、やはり大将同士が相見えるシーンだと思います。

趙国の大将である李牧と、秦国の大将である王翦とが直接言葉を交わすこととなるのです。


そこで王翦はまさかの提案をします。

結局李牧はそれには乗らなかったのですが、ここでの会話もとても重要です。


そして、お互いに戦の終わりが近いことも明確に理解しています。

だからこそこうやって言葉を交わすことにもなっているのだと思います。

最終日

この戦はもうこの日で最終日になるとのことです。

王翦が戦の前に仕込んでいたことが影響をもたらし、鄴という場所であることが起きているのです。


この辺りのことは本当にあったことなのか、漫画オリジナルのことなのかは分かりませんが、そういうことだったのか・・・・というような感じです。


おそらくこれから戦はさらに激しくなっていき、新しい展開もある気がします。

李牧もまだ何かを企んでいそうだということが仄めかされていますし、王翦将軍はまだ底しれない不気味さを残しています。

そして主人公である信・・・。もう結構満身創痍な状態ですが、まだ見せ場があるのでしょうか・・・。

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