感想・解説『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』原作を元に、オリジナルな部分もありながら

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劇場版カイジの2作目となる映画。
金曜ロードショーでやっていました。

『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』

劇場版カイジの2作目となる作品で、2011年11月5日に公開されました。


監督は前作に引き続き佐藤東弥さんで、主演は藤原竜也さん。

他、前作に引き続き香川照之さんや吉高由里子さん、今作からのキャストとして伊勢谷友介さんや生瀬勝久さんなどが出演しています。


内容は原作にあるパチンコ台『沼』をメインにしており、他にも原作者の福本伸行さん発案によるギャンブルゲームが追加されています。

原作ベースではあるものの、原作とはかなり違った内容ともなっています。

あらすじ

伊藤カイジは帝愛グループに借金をしており、地下労働条にて劣悪な環境で労働をさせられていた。

仲間との間で行ったギャンブル『チンチロリン』に勝利したカイジは、その報酬を持って期間限定で地上へ出る権利を得る。


期間内に仲間たちと自分の借金を消すために、お金を増やすことを目指すカイジは以前ギャンブルで戦った利根川と出会う。

利根川はカイジに敗れ、組織での居場所をなくしホームレスとなっていた。


利根川はお金に困っているカイジに、ある裏カジノの存在を知らせる。

そこは高レートでのギャンブルが行われている場所だった。


カイジはそこで出会った一人の男から巨大パチンコ『沼』の存在を知らされる。

カイジはそのパチンコ台で一攫千金を目指そうとするが、『沼』はカイジの側からイカサマで操作れていて・・・。

カイジ劇場版2作目

『カイジ2〜人生奪回ゲーム〜』は劇場版カイジの2作目となる作品です。

公開はもう9年も前のことで、当時確か劇場で見た気がします。


話的には原作を元としていながら、1作目からの繋がりもあったりします。

そして、ざっくりいうと無謀なギャンブルに挑み、最終的には勝利するという話です。


原作はとても好きで、全てかは分かりませんがほとんどを読んでいるはずです。

この漫画には、人生に生かせるような言葉や思想が良くも悪くもたくさん含まれています。

『お金』というものに関する人間の全てが描かれているような気すらします・・・。

『沼』というパチンコ台

今回は原作にもある『沼』というパチンコギャンブルを中心としたストーリーとなっています。

これは原作でも結構な分量を割いて描かれていたギャンブルです。


本当にいろいろなことをやった結果、最終的に勝つという感じで、なかなかのカタルシスがあったりもします。

映画版はいろんな登場人物の力を借りながら勝利するという話になっています。


前作では完全な悪役であった利根川さんや、吉高由里子さんの演じている女性のキャラクター。

彼女も前作から繋がっている人で、重要な役回りとなっています。

ちょっと現実味無い感じもしますが・・・

こういう作品の難しいところは、フィクショナルになりすぎるとちょっと冷めてくるというところかもしれません。

漫画だとなんとなく受け入れられるものでも、実際に実写として描くと、見ていて「これは無理あるだろ・・・」と思ってしまうことがあるのです。


かといって、リアリティに描きすぎるとそれはそれでつまらなくなってしまいかねないという・・・難しい部分でもあります。

エンターテイメントしてのフィクションと、現実感とのバランスをうまく取らないといけません。


この作品のバランスとしては、ちょっと現実感描いているのかな・・・という印象。


そして、最終的な帰結もお金よりも大切な絆や仲間、というような感じも、日本映画的だな・・・という感じがしました。

日本の映画はなぜ、お金<友情や、愛という図式に行きがちなんだろうな・・・。

それがきっと一番たくさんの人に受け入れられやすいからかもしれませんが。

最新作も公開中

劇場版カイジは最新作である『カイジ ファイナルゲーム』もう公開中となっています。


これも時間があれば見に行きたいと思っています。


なんだかんだで原作はとても好きな作品ですし、映画も結構楽しんではいます。

藤原竜也さんのめちゃくちゃ男前なのに、あの感じも個人的にはとても好きです。

映画版はこれが最後になるのかな・・・

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