
5年ほど前に公開された映画です。
いろんなところで高い評価を聞く映画の一つです。
『マッドマックス 怒りのデスロード』
2015年に公開されたアメリカとオーストラリアとの合作映画です。
日本では2015年6月20日に公開されました。
原題は『Mad Max: Fury Road 』で、『マッドマックス』シリーズの4作目となる作品です。(前作からは27年ぶりとなります)
監督はジョージ・ミラーで、主演はトム・ハーディ。
その他、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キーズ・バーンなどが出演しています。
第88回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、最多の6部門で受賞しています。
STORY
舞台は核兵器による大量殺戮戦争勃発後の世界。
生活環境は汚染され、人々は資源を奪い合い、文明社会は崩壊していた。
そんな中、元警察官であるマックスは過去の記憶と幻覚に苛まれながら砂漠を彷徨っていた。
途中、マックスは暴徒たちに襲われシタデルという砦へと連れて行かれる。
そこはイモータン・ジョーという人物を首領とし、地下水と農作物を独占することによる独裁国家が築かれていた。
そんな中、隊長であるフュリオサは自身の出生地である「緑の地」を目指し脱走を試みるが・・・。
『マッドマックス』シリーズ
『マッドマックス 怒りのデスロード』は2015年に公開された映画です。
当時映画館では見ていなくて、後になってDVDで見ました。
これはアカデミー賞でも高い評価されていて、他にもいろんなところで高い評価を聞く作品です。
それならば見るしかないと思い、見てみましたが、やはりすごーく面白い映画でした。
話自体はとてもシンプルでありながらも、設定がしっかりしていたり、盛り上がるような演出がたくさんあったり。
それでいてド派手なアクションシーンもあったりして。
面白い、いい映画として必要なたくさんの要素がふんだんに含まれていました。
話はとてもシンプルな
土台となっている物語は結構シンプルなものです。
それは『ある場所から逃走し、ある場所へ行き、戻ってくる』というだけの話です。
主役であるマックスは訪れた土地に異邦人として関わり、その土地に救いをもたらすのです。
この映画の凄いところはそんなシンプルな話の上に、この上なく豊かな要素をふんだんに詰め込んでいます。
舞台となっている世界と、イモータン・ジョーの支配する独裁国家。
この設定がとてもしっかりしています。
イモータン・ジョーは決して暴力で支配しているのではないのです。
人々にとって必要なものを抑え、とても実は知性的に支配を行っているのです。
そこから抜け出そうと
そんな支配から抜け出そうとするべく動くのがシャーリーズ・セロンの演じているフュリオサという女性の隊長です。
彼女は子供を産むために拘束されている女性たちを解放すべく、トレーラーを暴走させ逃走しようとするのです。
逃走は成功したかに思えたのですが、目指していた地に望むものはなく、戻ることとなります。
そんな逃亡者をイモータン・ジョーとその手下たちは追いかけていきます。
この映画のメインとなっているのはこの逃走と追跡という部分です。
『逃げるもの』とそれを『追うもの』とを描いているのです。
単純にここでのアクションシーンは本当に凄いです。
こんなのどうやって撮影したんだ?というような演出で溢れています。
最後のトレーラーがクラッシュするところなんて、一体どうなっているんだ?っていう。
そして、追いかける側の姿もとても盛り上げるような描き方をされています。
あの太鼓やギターみたいなのを弾いてる姿なんて、あれなんなんだ・・・笑
よそ者としてのマックス
主人公のマックスはイモータン・ジョーの支配する世界においてはよそ者となる人物です。
彼はよそ者であるがゆえに、よそ者でしかできないことをして去っていくこととなります。
よそ者だからこそ見えるものや、真実のようなものがあるのです。
これってすごくうまいなと思いながら、このやり方でいけばいくらでも続編作れるんじゃないか・・・?ていう感じもしました。
映画館で見たかった・・・
悔やまれるのはこれを映画館で見たかったな・・・っていう。
おそらく、劇場で見るのと、DVDで見るのでは結構印象が違う映画ではないかと思います。
そして、圧倒的に劇場で見る方が楽しめる映画であるような気もしています・・・。
それは、これがいかに映画として優れているのかということにも繋がっていると思います。
そして坊主頭でのシャーリーズ・セロンも、なんなんだあの美しさは・・・。
とにかく、映画好きであれば一度は絶対見ておいた方がいい作品です。