感想・要約『「人間とは何か」は全て脳が教えてくれる:カーヤ・ノーデンゲン』脳をどれだけ分かってる・・・?

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面白そうでAmazonで購入しました。

2020年1月に刊行された本です。


全11章からなる250ページほどの本です。


人間の持っている『脳』に関する本で、記憶や学習、知能、文化、依存など、様々な角度から論が進められています。

少し専門的な話もありながらも、基本的にはとても読みやすい本。

『脳』をどれだけ知っているか?

私たちは『脳』というものを一体どれだけ理解しているでしょうか。


人間は誰しもが脳を使って生きています。

そして、人間がここまで発展してこれたのもその大半は『脳』のおかげであると言えます。


しかし、その『脳』に関して私たちはとても無関心です。

無関心とは少し違うかもしれません。

意識を払うことがほとんどないと言ったほうがいいかもしれません。


人は意識せずともお腹が好き、眠くなり、セックスをして子供を作る。

それはとても自然なことで、そこにどれだけ『脳』は関わっているかということをあまり考えることがないのです。


この本は、30代前半の若い著者による『脳』に関する本です。

『脳』まだ分かっていない

この本は、専門的になりすぎることなく未だ完全には解明されていない人間の『脳』というものに関して書かれた本です。


『脳』は本質的にはとても難しいものです。

人間にとっての最後の課題とも言えるとても複雑な対象であるといえます。


そんな難しい研究対象に対して、この本はとても分かりやすい文章で、万人にわかるように書かれているような気がします。

そして、とても知的好奇心を刺激されるような事柄で溢れています。


この本を読むと、本の中に出てきた他のことに関することも知りたくなります。

書かれていることに関わっていることが書かれている本を読みたくなるのです。


それはこれがいかにいい本かといいうことだと思います。

いい本は読んだ人を他の本へと導く力を持っています。

脳に関する幅広い

読み終えてから、パラパラと見返してみて、本当にたくさんのことが書かれている本だったな・・・と改めて思いました。


人のIQに関することもあれば、精神疾患に関することもあったり。

性格に関することもあれば、記憶に関することもあり。

セックスや食事、人の協働に関することも書かれていたりします。


一通り読み終えてみると、脳は複雑でありながらも、実はシンプルなものなのではないか?とも思えるような気がします。

それはこの本が本当にわかりやすく、シンプルに書かれているからだと思います。


途中、図を使っての説明もとても有効に使われています。

脳を改めて図として何度も見るというのは結構新鮮な体験だったかもしれません。

世界的なベストセラーともなっている

本書は世界的に広く翻訳され、世界的にベストセラーとなっていると言います。


読んでみるとそれも納得な気がします。

人の脳は極めて普遍的なものです。


地域的な差や文化的な違いはあるのでしょうが、本質的には共通しているものです。

だからこそ、世界的に広く受け入れられる題材でもあるのです。


興味のある人だけでなく、一度は読んでみて損はない本です。

きっと、いい教養を得られるはずです。

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