感想『ピンポン』キャスティングが絶妙すぎる・・・。

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漫画原作の実写版映画です。
監督は宮藤官九郎さん。

『ピンポン』(映画)

松本大洋さんの同名漫画を原作とする実写映画で、2002年7月20日に公開されました。

監督は宮藤官九郎さんで、窪塚洋介さん、ARATAさん、中村獅童さん、竹中直人さん、夏木マリさんなどが出演しています。


興行収入は14億円ほどとなっていて、その年の日本アカデミー賞にも、作品賞始め多くノミネートされています。

あらすじ

月本誠と星野豊は幼馴染で、ともに片瀬高校に通う高校1年生。

卓球で1番になること夢見ている星野(ペコ)とは対照的にクールな月本(スマイル)は卓球は「人生の暇つぶし」と割り切った考えを持っていた。


ある日、二人は近くの高校に中国のナショナルチームから落ちてきた留学生がやってくることを知る。

二人はその実力を確かめるべく偵察へ向かうが、ペコはその実力の前に一蹴されてしまう。


落ち込んでいるペコとは裏腹に、その留学生の孔文革(チャイナ)は月本の才能に目をつける。

さらに高校の絶対王者である海王学園の風間(ドラゴン)もスマイルの才能に目をつけ、監督の小泉からも特訓を受けることとなるのだが、スマイルにはそれが次第に負担となっていく。


そして、インターハイの県予選が幕を開け・・・。

実写版『ピンポン』

松本大洋さんによる漫画である『ピンポン』。

これはなかなかの名作漫画で、スポーツものとしては『SLUM DUNK』に並ぶほどの漫画だと個人的には思っています。


連載を終え、数年後に実写映画化されることとなり作られたのがこの作品です。


監督は宮藤官九郎さんで、若い頃の窪塚洋介さんや、中村獅童さんなど、なかなか豪華な顔ぶれが出演しています。

僕が高校生くらいの時に初めて見たのですが、もう20年近く前の映画になるのか・・・。

才能と向き合うということ

話はほぼほぼ原作通りとなっています。

ところどころ台詞回しが変わっていたり、コミカルになっている部分もありますが、大筋は原作からずれてはいません。


この物語はそれぞれの『才能との向き合い方』を描いている作品です。

劇中のセリフにもある様に、卓球は才能がものを言うスポーツです。


そして、この作品では『持っているもの』と『持たざるもの』とが描かれています。

持っている側にいるのが、ペコとスマイル、そしてドラゴンです。

そして、持たざる者として描かれているのが、中国から来たチャイナと、アクマという人物です。(とは言っても彼らも相当な実力者ですが・・・)


それぞれが自分の持っているだけの才能と、現実と向き合い、前へと進んでいくという様な話となっています。


それはある種残酷なことかもしれません。

しかし、確かに現実のある世界の一面であり、おそらく多かれ少なかれ誰しもが経験することでもあります。


宮藤官九郎さんの味も出ていて、トータルではとてもポジティブな映画となっています。

キャスティングが絶妙・・・。

この映画の魅力は、話だけでなく、何と言ってもそのキャスティングです。

出ている人がことごとくはまり役になっている様な気がします。


まずは、ペコを演じている窪塚洋介さん。

この役、この人以外でこんなにうまくできる人いるのかな・・?と思えるほどのハマりっぷり。


若い頃の中村獅童さんも坊主頭になっていて、なかなかの威圧感です。

クールなスマイルを演じているARATAさんと、監督の小泉を演じている竹中直人さんとのやりとりも絶妙です・・・。

今見ると

今改めて見てみると、さすがに皆若いな・・・という様な印象。

個人的には原作も含めとても好きな作品です。


原作が先でも、映画が先でもどちらでもおそらく楽しめるのではないかと思います。


漫画は漫画で、映画は映画でそれぞれ良さがあります。

おすすめ。

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