
HIPHOPユニットキングギドラのデビュー作品です。
『空からの力』
K DUB SHINE、ZEEBRA、DJ OASISの3人からなる日本のヒップホップユニット、キングギドラのデビュー作となるアルバムで、1995年12月10日に発売されました。
日本語ラップの先駆けとされているアルバムであり、その後の日本のHIPHOP音楽に多大な影響を与えたと言われています。
2015年には20周年記念としてデモ音源やリミックス版を収録したリマスター盤が発売されています。
1995年発売のオリジナル盤は全14曲が収録されています。
収録曲
1. 未確認飛行物体接近中(急接近ミックス)
2. 登場
3. 見わまそう
4. 大掃除
5. コードナンバー0117
6. フリースタイル・ダンジョン
7. 空からの力(インストゥルメンタル)
8. 同(パート2)
9. 星の死阻止
10. 地下鉄
11. スタア誕生
12. 行方不明
13. 真実の弾丸
14. コネクション
日本語ラップの先駆け的な
フリースタイルダンジョンを始め、最近ハマっている日本のHIPHOP音楽。
少しずつその魅力に気がついていき、歴史を遡っていってたどり着いたのがこのアルバムです。
正直自分はまだそこまでHIPHOPに詳しくはなく、ほぼ素人なのですが、一素人リスナーとして感想書きたいと思います。
(このアルバムは、なかなかに奥が深そうで、浅い知識で語ってはいけないもののような気もしていますが・・・。)
『空からの力』は1995年に発売されたアルバムです。
それまでは日本語ラップという音楽や文化はまだしっかりとは存在していなかったと言います。
そんな中でリリースされたのがこのアルバムです。
そもそもHIPHOPはアメリカで生まれたもので、英語が前提とされている様な音楽です。
しかし、そんな中でその本質を再解釈し、日本語という言語で語り直した作品がこの『空からの力』なのです。
収録されている曲を一通り聞いてみたのですが、その凄さがなんとなくわかったような気がしました・・・。
韻を踏むという事
ここに収録されている曲は、ラップの本質である『韻を踏む』ということがとてもうまく、そして数多くされています。
そして、韻を踏むということの気持ち良さが本当によく分かります。
例えば4曲目の『大掃除』という曲の一節。
”脳ミソ退化の気の毒Sucker MC’ばっか 内容の無い様なライムは却下 マジ
チューバッカより理解不可能 意味不明の歌を ライムの醍醐味 手を抜く粗大ゴミ ”
文字として見てみると、イマイチ分かりにくいのですが、曲としてメロディーに乗せて聞くと全然違います。
”内容の無い様なライムは”という部分や、”醍醐味 手を抜く粗大ゴミ”という様な歌詞。
聞いていて本当に気持ちがいいです。
そして、こんな歌詞よく思いつくなという様な歌詞ばかりです・・・。
フリースタイル・ダンジョン
そして驚いたのが『フリースタイル・ダンジョン』という曲。
フリースタイルバトルの番組として数年前から続いてる番組のタイトルなのですが、元ネタはここにあったのか・・・という。
この曲は歌詞も、番組の内容とも重なる部分もあったりします。
そして、あの番組のオーガナイザーをなぜZeebraさんがやっているのかという部分も、すごく繋がった気がしました。
なるほどな・・・という感じ。
この曲は他の曲と比べて少し暗い雰囲気で、まさにダンジョンの中という様な曲なのですが、歌詞をよく見てみるとなかなかに奥が深い曲です。
KGDR
調べてみると、キングギドラは1996年に一度活動停止(事実上の解散)しています。
このアルバムが発売された翌年ということなのですが、方向性の違いや関係の悪化があったとのことです・・・。
その後何度か再結成したりしながら、いまだに強い影響力を持っている人たちでもあります。
他のアルバムも聞きたいところですが、しばらくはこの『空からの力』聞くことになりそうな気がします・・・。