感想・解説『ドラえもん第0巻』23年ぶりの最新刊

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書店にて偶然発見。

『ドラえもん第0巻』

藤子・F・不二雄さんの国民的漫画である『ドラえもん』の23年ぶりとなる新刊が発売されました。

2019年11月27日に発売され、発売前から予約が殺到していて、すでに25万部以上の重版が続いています。


『ドラえもん』は1969年に『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』の6つの子供向け雑誌で連載が開始され、それぞれ読者層ごとに書き分けられた第一話が存在しました。

第0巻ではそれぞれの第一話をまとめて収録し、さらに連載開始当時の様子や、それぞれの第一話の解説などが収録されています。

ドラえもん最新刊

本屋をふらふらと歩いていて偶然見つけたのがこの本。

漫画の売り場に平積みされていて、すぐ手に取ってしまいました。


まさかドラえもんの最新刊が出るとは夢にも思っていなかったのですが、これは小学館のてんとう虫コミックスから発売されている公式の新刊となります。


(レジに行ってちょっと驚いたのが、価格は700円(税抜)と若干高め・・・笑)

ドラえもんは全巻持っていたので、読んで棚に並べるべく直ぐに購入しました。


収録されている内容は、6パターンの第一話に加え、ドラえもん誕生の話や、各話の解説などとなっています。


知らなかったのですが、ドラえもんはいくつかの雑誌で連載が開始していて、それぞれの読者層に向けた第一話が書かれています。

この第0巻に収録はその全パターンが収録されています。

始まったばかりの

一通り読んでみて、結構いろんな発見があるような気がしました。


主要キャラクターたちは一通り登場しているのですが、まだ設定が固まっていません。


ジャイアンやスネ夫なんかの顔もまだ定まっていない感じ。

ジャイアンよりもスネ夫が強い感じなんかも読んでいてちょっと面白いところ。


そして、ドラえもんが来た理由は『のび太君を助けるため』ということで定まっているのですが、ドラえもんが何ができるのかはまだ探り探りというような感じです。


タイムマシンの様子や、タケコプターの名前なんかもまだで(ヘリトンボという名前)ポケットから道具を出すという設定もまだ明確ではない感じです。

ポケットの書き忘れなんかもちらほら・・・。

連載開始の様子

そして、最後に収録されているのが『ドラえもん誕生』という連載開始の作者の様子を書いている漫画です。

当時、新連載が始まるという予告がされてはいたものの、具体的にはまだ決まっっていなかったそうで、その当時の様子が描かれています。


締め切りが近づいていく中で、どのようにしてドラえもんが生み出されたのかという話でした。

短い話でありながら、これもなかなか面白いです。


結構ギリギリだったんだな・・・と。

ドラえもん好きなら

すでになかなかの売り上げとなっている『ドラえもん第0巻』。

ドラえもん好きな人なら買って間違いありません。


この作品の本当の起源のようなものを見ることができると思います。


そしてこの作品の凄いところは、いまだに現在進行系の作品であるということです。

原作は完結しているものの、アニメはずっと続いていて、映画も毎年公開されています。


それらがちゃんとたくさんの人に届いているのが凄いところです。


そして、また今度新しい映画が公開される予定です。

『のび太の新恐竜』というこの映画は2020年3月に公開予定となっています。


ドラえもん50周年、劇場版40周年の記念として完全オリジナル作品として作られています。


そして、脚本は川村元気さんで、主題歌はMr.Children・・・。
というなかなかの力の入れよう・・・。

公開はまだ少し先ですが、これは見に行くしかない・・・。

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