感想・解説『アラサーちゃん無修正 7』終わってしまいました・・・

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『アラサーちゃん』ついに完結しました。


『アラサーちゃん』は元セクシー女優である峰なゆかさんによる漫画で、『週間SPA!』で2011年より連載されていました。

単行本は『アラサーちゃん無修正』として扶桑社より刊行されています。


最終巻である7巻は2019年11月20日に発売されました。

2014年にはテレビドラマ化され、壇蜜さん、忍成修吾さん、みひろさんなどが出演していました。

登場人物

30歳となった女性であるアラサーちゃんを始め、アイコンかされたたくさんのキャラクターが登場。

どのキャラクターも、『ああ、こういう人いるいる・・・』と思うようなキャラクターばかりです。


アラサーちゃん:30歳のパタンナー 巨乳
ゆるふわちゃん:34歳の雑貨店の雇われ店長 アラサーちゃんの親友(?)
オラオラ君:32歳の会社経営者 年収1300万
文系くん:32歳の書店員 アラサーちゃんが片想いしている
大衆君:28歳のSE ごくごく普通の日本人男子
ヤリマンちゃん:26歳のキャバ嬢 頭と股が緩い
非モテちゃん:彼氏いない歴29歳の同人作家
サバサバちゃん:30歳の自分がサバサバしていると思っている派遣社員
中年くん:42歳のバツイチ独身 広告代理店勤務


他にもアラサーちゃんの両親など、個性豊かなキャラクターが登場。

結構好きな漫画です

個人的にとても好きで、読み続けてきた漫画である『アラサーちゃん』。

元AV女優である峰なゆかさんの漫画で『週間SPA!』で連載されていました。


基本的には一話完結の4コマ漫画でありながら、実は繋がっている話もあり、所々作者自身の話もあったりします。

2011年から雑誌での連載が始まっていて、この7巻を持って完結しました。


僕もアラサーを迎え、読んでいて共感できることが本当に多いなと思いました。


そして、作者の峰さんの人間観察眼は本当にすごいです。

男としては怖くなるほどの人間観察眼だなと思います・・・笑。


同性のことも異性のこともとてもドライにというか、客観的に見ている部分もありながら、女としてなかなか言い辛いような本音もたくさん含まれています。(含まれすぎているくらいです)

それでいて笑えるところも多く、男女共おそらく楽しめる漫画だと思います。

高橋源一郎さんとの対談

読み終えてみて驚いたのが、この巻の巻末には作家である高橋源一郎さんと作者の峰さんとの対談が掲載されています。

これはとても驚きました。というか思わず笑ってしまいました。


この対談はとても面白かったです。

一見遠いところにいるような二人ですが、実はとても本質的なところで通ずる部分があるようで、なかなか読み応えがありました。

2010年代を象徴する

この対談に『アラサーちゃんは2010年代を象徴する大切な物語』というようなことが書かれています。

これは言われてみれば確かにそうかもしれないなと思いました。


普遍的な男女の恋愛やセックスの話や、年齢などの話も多いのですが、実はこの話にはとても現代的な流行というか、時代の風俗のようなものが含まれています。

それはSNSであったり、AVなどであったりするのですが、もし20年後とかにこの漫画を読めば、そんな時代もあったのか・・・となる作品になっているような気がします。


それって実は結構すごいことなんではないかと思います・・・。


作者の峰さんはとても文学的な感性を持っている人だと思います。

おそらくたくさんの小説を読んでいる人なんだなと思います。


だからこ高橋源一郎さんとも通ずる部分があるのだろうと思います。

続編やスピンオフ

全部読んでみて、男としては耳が痛いこともたくさんありながらも、トータルとしてとても好きな作品です。

続編やスピンオフなんかも今後ないかな・・・。

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