感想・解説『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話①:横田卓馬』風紀委員とJKの小さな物語

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面白い漫画発見しました。

『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』

『背筋をピンと!〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』、『シューダン!』などを週刊少年ジャンプで連載していた横山卓馬さんによる漫画です。


月刊少年シリウスにて、2019年5月より連載が開始され、現在も連載中となっています。

2019年10月9日に第1巻が発売されました。

横田卓馬さんの漫画

横田卓馬さんは前にジャンプでも連載をされていて、好きな漫画家の一人です。

年も僕とそこまで変わらずなんとなく感覚が似ているような気がして、勝手にシンパシーのようなものを感じています・・・笑。


ジャンプで連載していた『背筋をピンと!〜鹿高競技ダンス部へようこそ〜』という作品。

実は連載中はしっかりとは呼んでおらず、完結した後に一気に読んだのですが、これがなかなかの名作でした。


『SLAM DUNK』や『ピンポン』に並ぶスポーツ漫画の名作と個人的には思っています。


この漫画では、スポーツというものに向き合っているあらゆる人たちが描かれています。


ダンスの世界に足を踏み入れたばかりの主人公たちもいれば、その上を目指している才能ある先輩たちもいる。

そして、さらに先のプロの世界で高みを目指している人たちもいる。


純粋に『楽しむ』という視点でスポーツに取り組むことの喜びも描いていながらも、『勝負』の世界での厳しさと喜びも同時に描いています。


この漫画の凄いところは、その両者に優劣や上下関係をつけることなく、どちらも肯定しているところです。

この漫画を読むと、とても本質的な深い部分でスポーツをやることは『楽しい』ことなんだな・・・とすごく思いました。


漫画を呼んでいて泣いたのは初めて?だったような気がします。

小さな物語を描くのが上手い

横田卓馬さんという漫画家は、『小さな物語』を描くのが本当に上手い漫画家だなぁと思います。

国家や戦争、歴史などに起因されるような『大きな物語』ではなく、個々人の生活や感情や関係を描く『小さな物語』です。


そして、不器用な男女の恋愛とは絶妙に違う絆のようなものを描くのが本当に上手いなと思います。


それは、社交ダンスというスポーツにおけるパートナーとの関係性もそうですし、『シューダン!』におけるサッカーをやる男女の関係もそうでした。

そして、この『ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJKの話』もまさにそのような作品です。

ポンコツ風紀委員とスカート丈が不適切なJK

この作品もメインとなるのは1組の男女です。


一人は堅物の風紀委員でありながら、実はポンコツで、天然な桜大門くん。

そして、スカート丈が短いことと、髪の色で彼に目をつけられてしまった小日向さん。


この二人をメインに話は進んでいきます。

この二人を中心に進んでいくギャグ漫画タッチの作品でありながら、時々ドキッとするような恋愛の要素もあったりします。


二人のやりとりを見ているだけでもとても面白い漫画ですが、さらに〇〇委員と名の付く個性的なキャラが登場します。

1巻で登場するのは保健委員の出淵くんと、図書委員の月島くん。


彼らも一癖ありながらも愛すべきとてもいいキャラクターとなっています。

おそらくこれからも新しい〇〇委員が登場する?のではないかと。

ポエムさん

そして、この漫画のヒロイン的存在である小日向微笑(こひなたポエム)というJK。

この子がまた本当に可愛らしいです・・・。


風紀委員である桜大門くんに目をつけられてしまう女子高生でありながらも、本当はとてもいい子で、ちょっと天然な桜大門くんに振り回されてしまいます。


桜大門くんは堅物でありながらも、他意なくポエムちゃんをドキッとさせてしまう発言をしてしまい、そんな桜大門のことが次第に気になっていってしまうのです。

いやー本当に面白い漫画。早く続きが読みたいです。

最後に

改めてこの人の漫画はやっぱりとても好きです。

なんか、ツボのようなものを押さえられている感じがします。

この作品も続きを早く読みたいと思いますし、他のまだ読んだことのない漫画も読んでみたいです。

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