感想『Never Grow Up:ちゃんみな』日本人で、女性で、ラッパーであること

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少し前にROCK IN JAPAN FESTIVALで見ました。
かっこよかった・・・。

『Never Grow Up』

日本の女性ラッパーちゃんみなさんの3枚目となるアルバムです。
2019年8月7日に発売されました。

シングルとして発売されている『I’m a Pop』を初めとする、全14曲が収録されています。

収録曲

  1. Call
  2. I’m a Pop
  3. PAIN IS BEAUTY
  4. Never Grow Up
  5. Yesterday
  6. 君が勝った
  7. My Own Love
  8. GIRLS
  9. Can U Love Me
  10. Like This
  11. Doctor
  12. CAFE
  13. アーカイブに保存した曲
  14. SAD SONG

二十歳の女性ラッパー

『Never Grow Up』は女性ラッパーであるちゃんみなさんの3枚目となるアルバムとなります。


ちゃんみなさんのことは全く知りませんでしたが、YouTubeのおすすめに出てきて、気になって聞いてみました。

そして、少し前にあったROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019にも出演していました。
一度見てみたいと思い、しっかりと見に行きました。


ちゃんみなさんは、20歳となったばかりのまだ若い人です。

小さい頃は韓国、日本、アメリカを行き来するという少し珍しい幼少期を過ごしているそうです。

2016年のデビューし、それから3枚のアルバムをリリースしています。


女性ラッパーというと誰を思い浮かべるでしょうか・・・。

HIPHOPというジャンルに僕はあまり詳しくはないので、日本人の女性ラッパーといってすぐに誰かを思い浮かべることはできません。

世界で見れば、アメリカのニッキー・ミナージュさんとかのことは知っていますが、日本人では誰も知りませんでした。

ラッパーとして

曲を聞いてみて、ライブを見てみて思うことは、明らかに今の日本的な音楽シーンとは異なる方向性でやっている人だということです。


MVを見ても、ライブのバフォーマンスを見ても、明らかに海外のアーティストを意識しているものだと感じました。

それこそ、ニッキー・ミナージュやアリアナ・グランデのようなパフォーマンスをする人です。

いつかは、世界へと出て行く人なのかもしれないとも思います。


彼女のような方向性で活動することは、とても勇気のいることです。
決して主流派とは言えない、日本社会においてはマイノリティーとしての立ち位置とも言えるからです。

しかし、それは日本におけるラップの立ち位置とも重なる部分もあると思います。


そもそもが英語を前提として生まれたHIPHOPというジャンルの音楽。
それを日本語でやるということそのものが、本質的に歪さを持っている行いでもあります。

今となっては日本人のラッパーは増えているかもしれません。

熱意ある、情熱ある人たちの頑張りのおかげでもあり、今では一つのジャンルとして日本でも成立しているかもしれませんが、元々はそんなことはなかったのです。


HIPHOPをやり、かつ女性であることは男がやること以上にマイノリティな存在でもあります。

ライブを見てみて

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019にちゃんみなさんが出演していました。

SOUND OF FORESTという森の中にあるステージで、最終日の出番となっていました。


一度生で見てみたいと思い、出番前からステージの前で待機していました。

時間になりステージが始まると、全身オレンジ系の衣装での登場。


男性ダンサーを従えてのパフォーマンスでした。


「怖いよね?私みたいなの」

というようなことを何度も言っていました。


本人的にも、自分のやっていることが大衆受けするものではないことに自覚的なのだな・・・と思いました。

確かに、今の日本音楽界で成功している女性アーティストといえば、AKBや乃木坂のようなアイドル的な人たちか、あいみょんやmiwaさんのような弾き語りの人、もしくは宇多田ヒカルや浜崎あゆみのような『カリスマ的な個人』がほとんどです。


おそらく、ちゃんみなさんはこのどれにも属していません。

僕は彼女のことを見て、素直にかっこいいと思いました。
全く怖くはありませんでした(全くとはいえないか・・・笑)


そして、これからも応援していきたいなと個人的には思いました。

まだまだ20歳というとても若い人です。
20歳でありながら、伝えたいことが明確にあるような印象を受けます。

20歳とは思えないほどにしっかりした曲を作る人だと思います。

新しい曲が出れば、また聞いてみたいです。

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