感想『君の名は。』新海誠監督の大ヒットアニメ映画

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新海誠監督の最新作『天気の子』の公開に伴い、見直しました。

『君の名は。』

2016年に公開された日本のアニメーション映画です。

監督は新海誠さんで、2016年8月26日に公開されました。


声の出演として神木隆之介さん、上白石萌音さん、長澤まさみさん、市原悦子さんなどが参加しています。

音楽は主題歌である『前前前世』や『スパークル』などを始め、劇盤の全てをRADWIMPSが担当。


興行収入は日本国内で250億を超える大ヒットとなり、日本の歴代興行収入第4位となる大ヒットとなっています。

世界でも100以上の国と地域で配給されている作品で、世界興行収入は日本映画歴代1位となっています。

あらすじ

東京に住んでいる男子高生である立花瀧は、ある日目を覚ますと山奥の糸守町に住む女子高生と入れ替わっていることに気がつく。

宮水三葉というその女子高生は逆に東京に住む瀧と入れ替わっていた。


不思議な入れ替わり現象を重ねながら次第に互いのことを知り、打ち解けていく瀧と三葉だったが、ある日を境に入れ替わりは起きなくなってしまう。

三葉のことを心配した瀧は、入れ替わっている時に見ていた風景を頼りに飛騨へと向かう。


友人の司と、バイト先の先輩である奥寺先輩とともに糸守町に辿り着いた瀧だったが、町は3年前に隕石の直撃で消滅していた・・・。

歴史的大ヒットアニメ

『君の名は。』は今やほとんどの日本人が知っているであろう大ヒットアニメです。

公開は2016年で、もう3年も前のこととなります。(もう3年前か・・・。)

日本映画の歴史に残る興行収入を記録している映画となっています。


別の映画で予告を見て、良さげだな・・・と思って映画館で観てみて、期待通り、期待以上だったことを覚えています・・・。

新海誠さんのアニメは見たことがなかったのですが、初めて観てみていい映画を作る監督なのだなと思いました。


そして、RADWIMPSによる音楽。
映画のために作られた音楽は、どれも映画を盛り上げるために絶大な効果を発揮していました。

映画と音楽の新しい関係性を見たような気がしました。

いろんな要素の詰め込まれた映画

『君の名は。』は、これでもかとばかりにいろんな要素が詰め込まれている映画です。


主人公とヒロインの体が入れ替わっていることから話は始まり、数百年に一度という彗星が近づいている。

彗星は二人の運命と深く関わっていて、二人は運命を少しでも変えようと奮闘します。

瀧と三葉は、運命的に出会い、最終的には現実の世界での再会を果たします。


ありえないような出来事が積み重なっていながらも、この映画ではそれらの要素が絶妙に調節されているようにも思えました。

リアリティラインの設定が絶妙だと言えるかもしれません。

入れ替わりや、彗星の直撃など、ありえなさそうな要素を取り入れながらも、最終的には瀧が就職活動をしていたりと現実起こりうることのラインはしっかりと残しています。

映画音楽としてのRADWIMPS

そしてこの映画を語るにあたって、外すことができないのがやはりRADWIMPSの音楽の存在です。

新海誠監督直々のオファーで映画音楽の全てをロックバンドであるRADWIMPSが担当しています。


最初に流れるのは『夢灯篭』という曲です。
この曲はまさにアニメのオープニングのような演出となっていて、導入としてぴったりの曲です。


そして、主人公の二人が入れ替わりを自覚した時に流れる『前前前世』。
これは本当に凄い曲です。

映画に勢いをつけるような絶妙なタイミングで流れる、絶妙な曲となっています。


そして、クライマックスで流れるのが『スパークル』と『なんでもないや』という曲です。

主題歌はこの4曲となるのですが、まさに『起』『承』『転』『結』を象徴するような4曲となっています。


映画の魅力と音楽の魅力は別だと考える人もいるかもしれませんが、そんなことはないのだということがこの映画を見ると分かります。

映画と音楽は互いに協力し合うことのできる強いパートナーとなりうるのです。

色々思う人はいるかもしれませんが

君の名は。は大ヒット映画でありながら、決して万人が肯定的に捉える映画ではないような気もしています。

話もストーリーだけを見るならば、ツッコミどころがないわけではありません。


しかし、その映像美と音楽。終盤に訪れるカタルシスを全部ひっくるめて、個人的にはとても好きな映画です。

細かいところを突っ込むことなんて野暮だと思えるような魅力がこの映画にはあると思うからです。


いずれにしろ、一度は見ておいて損のない映画だと思います。
できれば映画館で見たいところですが、今となっては難しいかもしれません。

DVDでも十分です。一度は見るべき映画かと思います。

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