
4の公開に備えて見直しました。
これはあまりにも傑作すぎます・・・。
『トイ・ストーリー3』
アメリカのピクーサ・アニメーション・スタジオによって製作されたフルCGの長編アニメーション。
2010年6月18日にアメリカで公開され、日本では2010年7月10日に公開された。
原題は『Toy Story 3』で、『トイ・ストーリー』、『トイ・ストーリー2』に続く続編となる。
2019年にはさらなる続編となる『トイ・ストーリー4』が公開。
日本語版の吹き替えとしては前作に続き、唐沢寿明、所ジョージらが参加している。
Story
少年だったアンディは、17歳になり大学への入学を控えていた。
引越しの荷物の整理をする中で、ウッディだけは大学へ持っていく荷物の中へ入れ、残りのおもちゃたちは屋根裏へ入れることを決める。
しかし、母親の手違いで屋根裏へ入れておく予定だったおもちゃたちの袋がゴミと一緒に捨てられてしまうこととなる。
間一髪でゴミ袋から抜け出したバズやデイジーたちだったが、捨てられてしまったことにショックを受ける。
ショックを受けたおもちゃたちは、車の中に託児所向けの寄付のダンボールを見つけ、そこに入り込むこととする。
託児所である『サニーサイド保育園』に到着した彼らは、託児所にいるおもちゃたちから歓迎を受ける。
そこにはロッツォと名乗る熊のぬいぐるみがいた。
たくさんの子供に遊んでもらえ、毎年子供が入れ替わるその場所にみんなは残ろうとするのだが、ウッディは一人アンディの元へと戻るために、サニーサイド保育園から出る。
保育園に残ったバズやポテトヘッドたち。素晴らしい場所に思えたその場所は、ロッツォの支配する恐ろしい場所だった・・・。
トイ・ストーリーの続編として
『トイ・ストーリー3』は、『トイ・ストーリー』、『トイ・ストーリー2』の続編となる作品です。
トイ・ストーリーといえば、今やたくさんの人が知っている作品となっています。
ピクサーによる、初のフルCGアニメーション映画として製作されたものです。
『トイ・ストーリー3』では子供だったアンディが、大学進学を控える青年となっています。
おもちゃでは遊ばない年齢となってしまったアンディと、ウッディやバズらのおもちゃたちとの別れが描かれています。
そして、おもちゃの本質的な存在意義や、おもちゃの宿命というようなとても深いテーマを扱っている作品でもあります。
アンディは、大学へ行くにあたり、ウッディ以外のおもちゃを屋根裏にしまうこととします。
その袋が、間違って母親にゴミとして捨てられてしまうのです。
捨てられたおもちゃたちは保育園へと寄付されることとなるのですが、ウッディは一人アンディの元へ戻ろうとするのです。
ここはおもちゃたちのとても繊細な感情が描かれています。
アンディに残ることを『選ばれた』ウッディと、捨てられることとされた(その時は勘違いしていた)おもちゃたちは、決して同じ気持ちにはなれないのです。
ウッディは持ち主であるアンディの元へ戻ろうとするのですが、他のおもちゃたちはまた遊んでくれるであろう相手のいる保育園に残ります。
あくまでもおもちゃはおもちゃであり、遊んでもらえることが彼らにとっての唯一かつ、本質的な願いなのです。
熊のぬいぐるみロッツォ
本作の悪役という扱いとなっているのが、熊のぬいぐるみであるロッツォです。
彼も、元々はデイジーという子供にとって特別な存在で、深い愛情を受けてました。
しかし、ある日ロッツォは持ち主に置き去りにされてしまいます。
なんとかしてデイジーの元に戻ったロッツォだったのですが、デイジーはすでに別のおもちゃをロッツォの代わりとしていました。
そこでロッツォは深く傷つき、サニーサイド保育園を力で支配するようになってしまいます。
現実の世界では、よくあることのように思えます。
しかし、おもちゃ側の視点に立ってみるととても悲しいことでもあるのです。
受け渡されるおもちゃたち
物語の最後、おもちゃたちは別の子供へと渡されます。
おもちゃを大切にし、遊んでくれそうなボニーという少女の元へ渡るのです。
このおもちゃを渡すシーンは、本当に感動的です・・・。
特に最後にウッディを渡すところ。
アンディは一度は渡さないぞと、不意に手を引いてしまいます。
彼もウッディとのたくさんの思い出があり、アンディにとって特別なおもちゃだったからです。
しかし、迷いながらもアンディはウッディをボニーへと手渡します。
思わず泣いてしまいました。最後にアンディとボニーが一緒に遊ぶシーンも本当に素晴らしいと思います・・・。
今まで、あれだけ感情豊かに命を吹き込まれていたおもちゃが、このシーンでは全く動くことなく、完全におもちゃになっています。
アンディとの別れは悲しいけれど、おもちゃとしてはとても幸福な最後となっています。
『トイ・ストーリー4』
完璧な最後を迎えたように思えた『トイ・ストーリー3』だったのですが、その続編が公開されています。
日本での公開は7月12日。早く見に行きたいです・・・。
それにしても、ピクサーは本当に凄すぎます・・・。
昨年の『リメンバー・ミー』にしてもそうだったのですが、広く楽しむことができながらも、大人にも深く響く。そんな作品を作り続けています。
これからも、ピクサーの作る映画からは目が離せません。