感想『834.194:サカナクション』北海道から東京へ・・・

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サカナクションの最新アルバムです。

『834.194』

日本のバンドサカナクションの通算7枚目となるアルバム。

読み方は『834.194 (はちさんよん いちきゅうよん)』。

2019年6月19日に発売され、前作から約6年3ヶ月ぶりのオリジナルアルバムのリリースとなった。

通常盤と、完全限定生産版A(Blue-Ray付)、完全限定生産版B(DVD付)の3形態での発売。

CDは二枚組で、合わせて全18曲が収録されている。

収録曲

DISC1『35 38 52 9000/139 41 39 3000』

1.忘れられないの
2.マッチとピーナッツ
3.陽炎
4.多分、風
5.新宝島
6.モス
7.『聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに』
8.ユリイカ(Shotaro Aoyama Remix)
9.セプテンバー-東京 version-

DISC2『43 03 18 9000/141 19 17 5000』

1.グッドバイ
2.蓮の花
3.ユリイカ
4.ナイロンの糸
5.茶柱
6.ワンダーランド
7.さよならはエモーション
8.834.194
9.セプテンバー-札幌 version-

サカナクションの最新アルバム

つい先日発売されたばかりのサカナクションの最新アルバムです。

サカナクションは、知り合いに勧められて、一時期集中的に聞いていたバンドです。

発売されているアルバムは、一通りiPodに入れ、全てを把握しているわけではありませんが、好きな曲もたくさんあります。

そして、ミュージックステーションなどのテレビに出ている姿も何度か見たことがあります。

この『834.194』はベストアルバムの発売などはあったものの、オリジナルアルバムとしては前作から6年以上の間をあけて発売された最新作です。

二枚組となっていて、それぞれ9曲ずつの曲が収録されています。

映画『バクマン』の主題歌となっていた『新宝島』や、CM曲として使われている『忘れられないの』、映画の主題歌となっている『陽炎』などが収録されています。

シングル曲として発売されている『多分、風』や、『さよならはエモーション』なんかは個人的にはとても好きな曲です。

DISC1の1曲目の『忘れられないの』は、どこか懐かしいようなポップな曲となっています。

MVも製作されていて、懐かしさの漂う仕上がりとなっています。

ちょうど朝の情報番組で、このアルバムに関するサカナクションのインタビューが放送されているのを見ました。

松任谷由実さんから、ポップとは5年後、10年後経ってから評価されてくるものなのだという助言を受け、この『忘れられないよ』という曲を作ったと言っていました。

確かにこの曲は新しくも、どこ懐かしさを持っていて、時間に消費されてしまわない強さのようなものを持っている曲なのかもしれません。

『834.194』とは?

意味深なアルバムタイトルとなっている『834.194』とは一体どういう意味なのでしょうか?

調べられる限り、調べてみましたがおそらく公式には公言されはいないような気がします。

しかし、なんとなく納得できそうな話がネット上には噂されていました。

それは『834.194』はサカナクションの出身地である北海道と、東京との距離ではないかということです。

サカナクションは北海道出身のバンドです。

今は東京を拠点とし、たくさんの人に名が知られるバンドとなりました。

しかし、きっと彼らの中には北海道という故郷のことが常に頭の中にあるのかもしれません。

今回のアルバムの中にあるセプテンバーという曲も、東京versionと札幌versionがDISC1とDISC2にそれぞれ収録されています。

有名になっていくことで、できるようになっていくことと、できなくなっていくことがあるのだと言っています。

無名であった頃は、ある意味でとても純粋に音楽を作ることができていたのに、聞き手がたくさん増えていくにつれて、聞き手のことを意識せざるを得なくなってしまいます。

サカナクションにとって、北海道とは最も純粋に音楽と向き合うことのできた場所でもあるのかもしれません。

サカナクションは、本当に面白いバンドです。

(いい意味で)普通の曲も作ることもできるし、挑戦的な、実験的な試みもたくさんしています。

テレビに出ている時も実験的な演出をしていました。

きっと、これからもたくさんの遊び心を持って、今までにないような音楽を提供してくるに違いありません。

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