
色々と話題になっていた映画です。
『カメラを止めるな!』
2017年制作の日本映画。
監督は上田慎一郎で、長編初監督作品。
映画監督・俳優養成スクールのENBUゼミナールのシネマプロジェクトとして製作された。
日本では2017年7月に先行公開された後、口コミやSNSで評判が広まり、順次拡大公開された。
海外タイトルは『ONE CUT OF DEAD』で、アメリカ、フランス、イギリスなど海外でも多くの国で公開されている。
制作費300万円ながら、興行収入は30億円以上を超える大ヒットとなった映画。
出演者は、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、秋山ゆずきなど当時無名だった俳優たちとなっている。
STORY
とある廃墟で、ゾンビものの自主制作映画の撮影が行われていた。
その場所にはかつて日本軍が人体実験をしていたという都市伝説があった。
どこか不穏さを残しながらも、撮影は止まることなく進んでいく。
そんな中、撮影くクルーの一人がゾンビとなって現れる。
混乱しながらもカメラは決して止めることなく撮影を続けていくが・・・。
笑いと拍手に包まれていた劇場
色々と話題になっていた映画『カメラを止めるな!』。
劇場で2回、テレビで放送されたのを含めると計3回観ている作品です。
最初に存在を知ったのは、ラジオか何かの口コミでした。
近くでやっている劇場はなく、東京まで観にいきました。
劇場は映画が始まる前から人がいっぱいで、『ONE CUT OF DEAD』と書かれたTシャツを着た人がちらほら・・・。
座席もほとんど満席でした。
そして、映画が始まると、前半からクスクスと笑う人がいたりいなかったり。
そして、後半は劇場全体が笑いに包まれ、終わった後には拍手が起こってました。
観終わってみると、前半での劇場での笑いにも納得。
笑っていた人たちは2回目以上見ているのだということでした・・・。
低予算映画でありながら
この作品は、もともと予算300万円ほどで作られた自主制作映画です。
しかし、それでありながら最終的には30億円以上の興行収入を叩き出している大ヒット映画となっています。
そして、国外でもたくさんの国で公開され、賞を受賞するなど評価されている作品でもあります。
なぜこの映画ここまでの評価を得ているのかというと、それはやはりこの映画が単純にすごく面白いから。ということだと思います。
誰しもが分かりやすい内容となっていて、誰しもがきっとクスッと笑ってしまう内容となっている映画です。
そして、監督を始めとした作り手たちの映画に対するとても大きくて深い愛情がこれでもかとばかりに溢れている作品となっています。
この映画を見ると、いかにこの監督が映画を愛しているのかが伝わってきます。
そして、他者からの理解を得られなかったとしても、『何かを狂信的いに愛すること』の尊さを知ることができるような気がします。
これほど低予算でありながら、これほどたくさんの人を楽しませることができる映画というものの底力を感じることのできる作品でもあります。
監督のこれからの作品も楽しみ
映画の内容は、ネタバレにもなってしまうので詳しく書くことはしないようにします。
損することは絶対にありませんので、一度見てみてください。
劇場で見るのが一番ではあるのですが、今ではそれは難しいかもしれませんので、DVDででも是非。
監督の上田慎一郎さんはまだ35歳という若い監督です。
テレビなどで話をしている姿を何度か見たことがあるのですが、本当に謙虚で、面白いことが大好きな印象を受ける人です。
『カメラを止めるな!』が大ヒットしてもすごく謙虚であるその姿勢は見習わなければいけないなと思います・・・。
そして、『カメラを止めるな!』を見ると分かりますが、強い映画愛と強い情熱を持ってる人でもあると思います。
きっと、映画を取らずにはいられないというようなタイプの人ではないでしょうか。
これからの上田監督が作る映画が本当に楽しみです。
きっと、たくさんの人を楽しませてくれる映画を作ってくれるに違いありません。