感想・要約『Think clearly:ロルフ:ドベリ』より良い人生とは

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面白そうだったのでAmazonにて購入。

早速読んでみました。

『Think clearly』

スイス生まれの作家ロルフ・ドベリによる著作。

世界中で29ヶ国語で翻訳されており、日本での発売は2019年4月5日。

世界中で250万部以上を売り上げている。

たくさんの研究結果を紐解きながら、『良い人生』を送るための52の思考法について書かれている本。

安原実津による日本語訳版。

より良い人生とは

『Think Clearly』は、より良い人生を送るための思考法について書かれている本です。

全部で52の考え方が紹介されています。

450ページほどの本ですが、1章1章は決して長くはなく、文章も非常に読みやすいものとなっています。

著者のロルフ・ドベリはスイス出身で、母国スイスやドイツでたくさんの本を出版したり、連載をしている人です。

名前は聞いたことはありませんでしたが、この本を読んで他の本にもすごく興味が湧きました。

『より良い人生』とは一体どのようなものなのでしょうか。

決して具体的に定義することはできません。

そして、誰かにとっての『良い人生』が他の誰かにとってもそうであるとも限りません。

しかし、ある程度は共通している部分もあることは間違いありません。

そして、僕らはそれをなんとなくは知っているのです。

この本では、そんな『良い人生』の条件を様々な研究をもとに、とても分かりやすくまとめられています。

特に気になったところ

読んでみて、僕が個人的に印象に残ったところを3つほど紹介します。

一つ目は、12番目の章となっている、『本音を出しすぎないようにしよう』というところ。

ここでは、本音をさらけ出すことが必要かどうかについて書かれています。

本音をある程度出すことは人間関係の構築において、重要かもしれませんが、本音を出し過ぎることもまずいといいます。

本音の全てをさらけ出すことは、他者に対して不快感を与え、軋轢の原因となってしまいます。

そこで、外の世界に向けた『二番目の人格』を意識的に作ることを勧めています。

自分自身を一つの国に例え、自分自身の「内政」と「外政」を自分自身でコントロールすればよいといいます。

上手い例えですな・・・

二つ目が、30番目の『不要な心配事を避けよう』という章。

この章は、不安感が人に与える影響について書かれている章です。

そして、古代ギリシャのローマの哲学者たちの次のような言葉が紹介されています。

『あなたに影響を与えるものと与えないものを見きわめなさい。あなたに影響を与えるものにはきちんと取り組むべきだが、あなたに影響を与えないものについては考える必要はない』。

これは、本当にあらゆる人が共感することのできる真理ではないでしょうか。

何かについて何が得るとき、まずはそれが自分に影響を与えることなのか、そうではないのかを見極めなければなりません。

そして、影響を与えないものに関しては不安を感じることもなければ、考える必要もないのです。

三つ目は、36番目の『注意の向け方を考えよう』という章。

ここは、人生の成功において何にフォーカスするべきかが、いかに重要かについて書かれています。

そして、「新しいもの」と「重要なもの」を混同しないことを勧めています。

「新しいもの」は世の中でたくさんの注目を集めることとなります。

しかし、それが必ずしも「重要なもの」とは限りません。

本質的に革命的な何かは、実は静かに現れるものも多いのです。

映画や、本についても同じことが言えると思います。

たくさんの人が見ている作品。売れている作品が必ずしも「重要なもの」とは限りません。

その二つが一致していることもありますが、そうではないこともあることを知っておかなければなりません。

この他にも

この他にもたくさんの思考法が紹介されています。

お金の話もあれば、精神的な内面的な話もあります。

他者との付き合い方の話もあれば、物事の解釈を変えるべきだというような話もあります。

既に知っていると思う内容がある人もいるかもしれませんが、一読すれば必ず何かを得ることができる本だと思います。

ぜひ読んでみて下さい。

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