感想『真っ白なものは汚したくなる:欅坂46』欅坂の1stアルバム

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欅坂の1stアルバムです。

『真っ白なものは汚したくなる』

日本のアイドルグループ欅坂46の1stアルバム。

2017年7月19日に発売された。

初回限定版仕様のA・B(2CD +DVD)と通常盤(CDのみ)の3形態で発売された。

シングル曲からはデビュー曲の『サイレントマジョリティー』、『世界には愛しかない』、『二人セゾン』、『不協和音』を収録。

オリコンチャートでは週間1位。2017年の年間9位。

欅坂の1stアルバム

2017年に発売された欅坂46の1stアルバムです。

欅坂46といえば、乃木坂46に続く坂道グループとして2015年にデビューしたアイドルグループ。

『サイレントマジョリティー』でデビューし、それからも定期的に曲を発売しています。

彼女たちの1枚目のアルバムとなるのがこの『真っ白なものは汚したくなる』です。

このアルバムには『サイレントマジョリティー』を始め、『語るなら未来を・・・』、『エキセントリック』、『二人セゾン』、『世界には愛しかない』など、デビューから発表されたたくさんの曲が収録されています。

欅坂といえば、今までのアイドル像を覆すようなイメージで活動しているグループです。

メンバーは決して他のアイドルグループと大差ないかもしれませんが、曲は複雑さを孕んでいるものが多いです。

かといって、世界の美しさを謳うような曲がないかというと、そんなこともありません。

『世界には愛しかない』とかはそのような曲です。

希望のある世界を歌うこともしっかりとしていながらも、やはり彼女たちの本質は複雑さにあると思います。

サイレントマジョリティー

このグループのイメージを決定づけているのは、やはりデビュー曲である『サイレントマジョリティー』という曲です。

この曲は、アイドルとは思えないような歌詞となっています。

『君は君らしく生きていく自由があるんだ。大人たちに支配されるな。初めからそう、諦めてしまったら、僕らは何のために生まれたのか。』

そんな歌詞となっているサビはとても印象的です。

そしてこの曲のセンターを務めているのが平手友梨奈という女の子。

欅坂46の方向性を決定付けているのが、やはり彼女の存在です。

彼女はデビュー当時、まだ15歳だったというのだから驚きです。

ここまで存在感のあるアイドルを僕は他に知りません。

美人や、カワイイアイドルはたくさんいます。

しかし、彼女のカリスマ性はまた別のもののような気がしています。

世の中を批判するようで・・・

欅坂のお楽曲は世の中や、大人社会を否定するような曲がたくさんあります。

しかし、そこにはある種の歪さもあるように思えます。

他人と異なっていて何がいけない?

いわゆる『普通の社会』に迎合できないことは果たしていけないことか?

そんなメッセージを発しる彼女たち。

メッセージは明確で、力あるもののようにも思えます。

しかし、そういう彼女たちも全員が同じ衣装に身を包み、ステージの上に上がっています。

個性を尊重していながらも、彼女たちの姿は極めて無個性なものとなっているのです。

複雑さを歌うアイドル

それにしても、欅坂46は特異性のあるアイドルだと思います。

個人的にはこれからも世界の複雑さを歌い続けて欲しいです。

世の中にはまさに『サイレントマジョリティー』のように声を発することのない大衆の言葉がたくさんあります。

その声は、決して公にはならないかもしれませんが、極めて重要な意味のある声です。

ある意味では、そのような声こそが本質的な大衆の言葉なのかもしれません。

彼女たちの曲にもあるように、世界は決して単純ではありません。

世界は極めて複雑なものであり、単純化することはできません。

しかし、だからこそ宿る美しさのようなものがあるようにも思えます。

それはとても深い次元での美しさです。

そんな世界に生きることは決して簡単なことではないかもしれません。

しかし、欅坂46の曲はそんな世界を肯定してくるような気がします。

これからも彼女たちの曲が本当に楽しみです。

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