感想『Eye・Lip:SEKAI NO OWARI』イメージとは少し異なる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SEKAI NO OWARIの新しいアルバムです。

二枚組ではありませんが、二枚同時発売。

『Eye』『Rip』

日本のバンドSEKAI NO OWARIのアルバム。

2019年2月27日に二枚同時に発売された。

前作『Tree』から約4年ぶりとなるアルバム。

初回限定版と、通常版との2形態での発売となり、初回版にはライブ映像を収録したDVDが付属されている。

『Eye』は狂気を、『Lip』はポップさをと、それぞれコンセプトの異なる曲が収録されている。

それぞれ全13曲を収録。

収録曲

『Eye』

01.LOVE SONG
02.Blue Flower
03.ANTI-HERO
04.夜桜
05.Monsoon Night
06.Food
07.SOS
08.Re:set
09.ドッペルゲンガー
10.エデン
11.全てが壊れた夜に
12.Witch
13.スターゲイザー

『Lip』

01.YOKOHAMA blues
02.RAIN
03.Mr.Heartache
04.向日葵
05.サザンカ
06.千夜一夜物語
07.Error
08.Hey Ho
09.ラフレシア
10.Goodbye
11.Missing
12.蜜の月
13.イルミネーション

SEKAI NO OWARI

SEKAI NO OWARIの曲は、今まであまりがっつりとは聞いてきていませんでした。

かといって嫌いというわけでもなく、知っている曲も結構あります。

彼らはもう既に、普通に生活してればどこかで曲を耳にするほど存在感のあるバンドとなっていると思います。

今回の『Eye』『Lip』は、前作の『Tree』から約4年ぶりとなるアルバムでした。

パッケージは同じような形をした唇と瞳をそれぞれ形取ったもので、二つ合わせると一つの形になるようになっています。

そして、『Eye』の方はパッケージも暗く、曲もそのような曲ばかり。

『Lip』の方は比較的明るく、ポップな曲が多めとなっています。

この二枚のアルバムを聴いて、SEKIA NO OWARIは本当に複雑なバンドなんだな・・・と改めて実感。

それは決して否定的な意味ではなく、世界の複雑さと、世界の美しさの両面を知っていて、それぞれを音楽に落とし込んで創り上げることができる。

そんなバンドです。

そして、その両面性をすべてひっくるめて肯定しているようなそんな印象を受けます。

個人的には、こういうバンドは嫌いになれません。

世界の嫌な部分も、綺麗な部分もそれぞれ知っている人たちの作る曲は強さと繊細さを持っているような気がします。

脆さと強さという背反する要素を同居させていると思います。

イメージと実態

SEKAI NO OWARIは世間的なイメージとその本質が実は結構違うような気がしています。

世間的なイメージから、ある年齢以上の人は敬遠しているようにも思えます。

しかし、彼らの作っている作品は普遍的なメッセージを持っています。

ポップにパッケージ化されているかもしれませんが、僕はそう思います。

たくさんの人の支持を集めているのも納得できます。

彼らの曲はしっかりと深く、それこそ『SEKAI』のことを考えているバンドだと思います。

今回のアルバムには英語の曲もあったりと、いろんなことに挑戦し次のステージに進もうとしているような印象も受けます。

いや、もう既に次のステージにいるかもしれません。

これからも、今回のアルバムにあった複雑さと、ポップさを孕んだ両面性のある曲を提供してくれるはずです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*