
映画の日だったので映画館で見てみました。
ルパン映画を劇場で見るのは初めて。
『LUIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』
モンキー・パンチ原作『ルパン三世』の9作目となる劇場版映画。
2019年5月31日に公開。
監督は小池健。
2012年のアニメシリーズ『LUPIN the Third-峰不二子という女-』、2014年公開の映画『LUPIN THE ⅢRD次元大介の墓標』、2017年公開の映画『LUPIN THE ⅢRD血煙の石川五右ェ門』の流れを汲むスピンオフシリーズ。
公開前の2019年4月11日に原作者のモンキー・パンチが亡くなり、最後には追悼のメッセージが述べられている。
STORY
ある目的のために会社から5億ドルを横領していたランディと、息子のジーンは殺し屋から命を狙われていた。
父親のランディは自分の命と引き換えに、息子のジーンを峰不二子とともに逃す。
逃げ延びた二人を追うのは、会社から雇われた殺し屋ビンカム。
ビンカムは殺し屋として生み出され、人の心を操る不思議な力を使う男だった。
一方で5億ドルの横領のことを耳にしたルパンと次元。
二人もこの事件のことを調べ始めるが、そこに峰不二子の存在が関わっていることを知り・・・
劇場版ルパン三世
ルパン三世といえば、漫画、アニメ、映画だけでなく、舞台やゲームに至るまであらゆるメディアで広く深く展開されている超有名作品。
いろんなところで目にすることはあったし、映画版も何度か目にすることはありましたが、映画館で見るのは初めてでした。
この映画は1時間程の、映画としては短い作品。
前編・後編のような作りになっていて、30分アニメ二つを合わせたような映画になっている。
このスピンオフシリーズの全2作と、アニメ版は見ていませんでしたが、この1作だけでも独立して楽しめる作品となっています。
(前作からの繋がりを示すような場面もわずかに)
話はわかりやすく、ルパン三世の魅力の詰まった話です。
そして、今までに見たことのない峰不二子の姿を見れました。
峰不二子といえば
峰不二子といえば、常に余裕があり、欲望のままに行動し、常に美しく男を魅了し、利用する。それでいて忘れることのできない存在感のある女性。
そんなイメージを持っていましたが、『峰不二子の嘘』の峰不二子は少し違います。
彼女を乱す存在となるのが、本作にキーパーソンとなっている少年のジーン。
父親のランディは自分を犠牲に息子と峰不二子を逃す。
不二子は5億ドルの秘密を握っている息子の面倒を見ることとなるのだが、この子供は峰不二子の思い通りになかなか動いてくれない。
子供であるがゆえに、色仕掛けも通じず、お金に対する欲望も希薄だ。
ただただ失った父親の仇を討つことを願い、仇討ちをルパン達にお願いする。
このジーンと不二子とのやりとりは、すごく新鮮で、個人的には結構ドキドキしました・・・笑
殺し屋ビンカム
映画は、アクションシーンなども多彩だ。
そして、どこかだかは明確にはされていないが、外国の街並みもとても魅力的。
不二子のことを追い詰めていく敵となるのが、殺し屋として雇われているビンカムという男。
二人は何度か戦うこととなるのだが、ビンカムは不二子と関わることで少しずつ変わっていく。
従順な殺し屋だったビンカムは次第に人間的になっていく。
最終的には不二子に殺されてしまうこととなるのだが、そのシーンがすごくいい。
峰不二子の魅力は殺し屋すら変えてしまう。
峰不二子は魅力的すぎ
改めて、峰不二子という女性は本当に魅力的すぎる・・・
ここまで長く、広く男たちを魅了し続けている女性キャラクターは他にいないのではないだろうか。
僕は男だから、女性としてもそうだけど、一人の人間としてとても魅力的だ。
そして、ルパンと次元も本当にかっこいい。
泥棒というある種、人の道から外れた彼らだが、人として大切な部分は決して失ってはいない。
正義と悪という単純な図式で測ることのできない魅力を彼らは持っている。
だからこそ、この作品は長く多くの人に愛され続けているのだと思う。
この映画を見て、同じ監督が作った前作二つもとても見たくなりました。
時間があれば見てみようかと思います。
そして、続編があればそれもぜひ見てみたいです。
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