
あるきっかけがあり、龍というものに強い興味を持ち、読んでみました。
『龍』とは一体なんなのか。なぜ僕らはこんなにも『龍』に魅了されるのか。
『龍の起源』
1996年に紀伊国屋書店より出版された本。
著者は荒川紘
『龍』は面白い
龍は面白い。改めてそう思った。
この本を読もうと思ったのはあるきっかけがある。
今や誰もが知っている『ONE PIECE』という漫画。
そこで龍のキャラクターが登場した。
しかもかつてないほどの強さを誇る敵として。
その時僕は思った。
なぜこんなにも龍はたくさんの創作物で繰り返し使われているのだろうか。と。
龍は本当にたくさんの作品で使われている。
ONE PIECEだけでなく、ドラゴンボールやドラゴンクエスト。
ポケモンや遊戯王やハリー・ポッターに至るまで龍は数え切れないほどたくさんの創作作品において繰り返し使われ続けている。
そして龍は強さと恐怖の象徴として扱われる。
そして、なんとも言えない憧れと魅力を持っている。
なぜこんなにも人を惹きつけるのか
龍は実際には存在しない。
しかし、なぜ我々はこんなにも龍に心惹かれるのだろうか。
『ONE PIECE』に龍のキャラクターが強者として登場した時、今までにない興奮のようなものを感じた。
圧倒的強者の登場。そして、どのようにそれを倒していくのだろうかと。
龍を生み出したのは人間の想像力だ。
人間の想像力は存在しないものを存在するかのように示すことができる。
この本では世界中の龍の起源が書かれている。
東洋における龍と、西洋におけるドラゴンの違い。
なぜ人は龍という象徴を必要としたのか。
考えてみれば、こんな機会でもなければ改めて知ることのない知識だ。
思い返せば小さい頃から龍の存在に触れてきた。
ゲームをすれば龍が登場し、漫画を読めば龍が出てくる。
この日本という国においても龍は存在感を持った存在となっている。
龍の起源
龍の起源とはなんなのか。
この本ではたくさんの起源が書かれているが、一つ強く印象に残っている部分がある。
文明が栄えるためには水が不可欠である。それゆえに、文明は川や海の近くで栄えてきた。
しかし、川は文明を発展させるために不可欠であると同時に、時に姿を変えて人に遅いかかってくる。
大雨や台風。川は人を潤すとともに人を殺しもする。
自然災害としての川の恐怖を象徴化した存在。
それこそが龍なのだ。と。
そんな発想は僕にはなく、妙に納得してしまった部分だった。
龍の起源は過去の人々の生活に根ざしていることが分かる。
どうすることもできない恐怖のようなものを象徴化するための存在が龍なのだ。
龍はかっこいい
龍はなんとも言えないかっこよさを持っている。
ドラゴンクエストに出てくる龍。
ポケモンに出てくる龍。
龍は常に強く、他を圧倒する存在だ。
これからもたくさんの創作物にて龍が使われていいくのだろうと思う。
きっと強さと恐怖の象徴として。
そして、これからも人々を魅了していくのだろう。
繰り返しになるが、龍は本当に面白い・・・
もっともっと龍のことを知りたくなりました。