感想『映画:キングダム』原作ファンも裏切りません

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映画『キングダム』早速見てきました。

原作も発売されているところまでは一通り読みました。

今回映画化されているのは1〜5巻くらいまでの内容。

『キングダム』とは

原泰久による日本の漫画作品。

2006年より連載が始まり、現在も連載中。

単行本は54巻までが刊行中。

今回の映画は監督佐藤信介

山崎賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈らが出演。

50巻刊行記念として映画化。

ストーリーは?

主人公の信は戦争孤児となった少年だった。

とある農民に奴隷として買い取られる。

そこにはもう一人奴隷の少年がいた。

名前は漂。

二人は剣で名をあげるべく奴隷労働の傍ら、剣術を磨いていく。

ある日、二人のところに位の高い貴族が訪れる。

そして、漂のみを王宮で働かせるべく話をつけ、漂は王宮へ行くこととなる。

しかし、ある日漂は戻ってくる。ボロボロの状態となって。

すでに死を悟っていた漂は、信にある地図を託す。そしてその場で命を落とす。

信は悲しみにくれながらも託された地図を頼りに、目的地へと向かう。

そこには小さな小屋があった。

小屋の中に入る信。そこにいたのは漂によく似た誰かだった。

名前は嬴政(えいせい)。秦の国の国王だった。

信は国王が弟に反乱を起こされ逃げていることを知る。

そして、漂はその身代わりとして殺されたのだということも。

嬴政は、自分の王座を取り戻すべく動き始める。

信も力を貸すこととなるが・・・。

続きを早く読みたくなりました。

キングダム・・・。

アメトーークのキングダム芸人見てから、気にはなっていたもののなかなか時間がなく読めていませんでした。

今回映画化されるということで一気に読みました。

今回の映画『キングダム』は原作ファンもかなり楽しめるないようになっていると思いました。

1〜5巻くらいまでの内容が、原作そのまま実写化されていて、軽快なストーリー展開。

なかなか激しいアクションシーン。

一つの映画としては終わっているものの、漫画はまだまだ先がある。

かなり序盤の話にすぎない。

これからさらに魅力的なキャラクターがたくさん登場し、話も面白くなっていく。

映画で語られる話自体は非常に分かりやすい。

王座を狙う弟が、兄と争う。

それに信と漂は巻き込まれる。

国王は奪われた王座を取り返すべく戦を仕掛ける。

数では圧倒的に不利な戦に挑んでいく。

という話だ。

バガボンドに似ているけれど・・・

原作を読んでいて、井上雄彦の『バガボンド』に似ているなと思った。

実際、作者の原さんは井上雄彦のもとで働いていたこともあるという。

『バガボンド』は宮本武蔵が剣で名を上げていこうとする話だ。

主人公の武蔵と信は同じ動機で物語は駆動していく。

しかし、二つの作品に決定的に違うなと思うところがある。

それは客観性とでもいうべきだろうか。

『バガボンド』は強くなっていく武蔵、名を上げていく武蔵の心情や感情に寄り添うような話になっている。

いうならば、極めてパーソナルな話だ。

武蔵という人間を深く深く掘っていく。その先に何があるのかをつきとめようとているかのような、そんな作品だ。

作者自身もその答えはおそらく分かっていない。

武蔵の気持ちを本質的に理解することは難しい。

それに比べて、この『キングダム』はより客観的な視線がある。

戦国の世で名を上げていく一人の男の子をあくまで歴史の一部のように客観的に描いている。

描こうとしているものはあくまで『大きな物語』であり、その中を少年がどう生きるか。

そういう描き方をしているようにも思えた。

どちらも僕は好きだ。

キングダムに関しては、早く続きを読みたくてたまらない。

映画もおそらく続編があるのではないだろうか。

続編にも期待。

そして主題歌のONE OK ROCK『Wasted Nights』・・・。

これがまたいい曲でした・・・。事前に知ってはいたけれど。

映画の最後に流れるとまた違う印象。鳥肌立ちました・・・



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