感想・要約『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』100歳まで生きるとしたら

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『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』という本です・・・。
普通にしていたらあまり持ちづらい視点を与えてくれる本です。

内容紹介

誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。

働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。
目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。

みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった。

100歳時代の戦略的人生設計書

https://str.toyokeizai.net/books/9784492533871/

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』

リンダ・グラットン、アンドリュー・スコットさんによる著作で、池村千秋による日本語訳で刊行されました。

2016年10月21日に東洋経済出版社から発売されました。

100歳まで生きることを仮定した人生戦略について書かれている本です。

100歳が当たり前となった時

今私たちは変化の時代の中を生きています。

人間の寿命は生活レベルの向上や、医療技術、科学技術の発展により徐々に伸びていっています。



そんな中、私たちは長く生きる可能性のある人生の準備をしっかりとできているでしょうか?

この本は、そんな私たちに手助けとなる考え方を与えてくれる本です。



僕の生きている日本では、『いわゆる普通』とされる生き方があります。


それは、

10代後半から20代前半頃までに教育を終え、何かしらの仕事に就くこととなる。

その職業で40年近く働き、60歳前後で定年を迎える。

定年後の老後を数年過ごし、人生を終える。

これが今でも根強い、日本の『いわゆる普通』の人生です。



しかし、今やそれは決して普通ではない。と著者は警鐘を鳴らします。

寿命が伸び、100歳まで生きることが普通となった場合、定年後35〜40年という時間を生きていかなければなりません。

この本は、そんな世界にどう立ち向かっていくかを記した本です。

他人事ではない

日本は先進国の中でも特に寿命が長い国です。

2007年に生まれた子供の半数は107歳まで生きると予想されています。



つまり、これから僕らが子供を持ったとして、その子供たちの世代は100歳超えが当たり前となるかもしれないのです。



この本では50歳以下の全ての人(30歳である僕も含め)は100歳時代を生きることを想定しておいた方が良いだろうと勧めています。

長寿化は個人だけでなく、社会全体においてあらゆることに影響を及ぼします。



働き方や教育の方法。結婚の時期や相手、子供を作るタイミング。

余暇の過ごし方や、社会における女性の地位などあらゆることに関わってくるのです。



人生100年時代を生きることは今を生きる僕らにとって、誰も決して他人事ではないのです。

読み終えて・・・

この本を読み終えて、正直かなり考えさせられる内容でした。



大学を卒業し、一般企業に就職。そして、一企業人として勤め上げる。

多くの人がそのような人生を生きていくと思っていて、それが当たり前と思っている気がします。



しかし、その考えはもう古くなりつつあるのです。

65歳で定年になったとして、100歳までの35年間。



どのようにして生きていくべきなのでしょうか・・・

まずは、暮らしていくだけのお金を確保することができるのだろうか・・・。

考えれば考えるほど不安になってきます。



日本は、まだ会社や社会のシステムが従来の人生設計に沿ったものとなっています。

外国ではそうではなところもあるかもしれませんが、日本ではまだシステムが追いついていない部分もあります。



結婚して子供を育てるとしても、少し考えなければなりません。

どのタイミングで産み、どのように育てれば良いのか・・・。

産まれてくる子供たちはさらに長い年数を生きることになるかもしれないのです。

ステージごとに

この本では、人生をいくつかのステージに分け、それぞれのステージでそれぞれやらなければならない事があると書かれています。

お金だけに限らず、資産を蓄えておかなければならないことや、場合によっては学び直しをしなければならないこと。

1つの仕事、1つの会社に依存しているだけではこれからはリスクが高い生き方でもあり、行き詰まってしまう可能性があるのです。



ちょっと不安になる部分もありましたが、とてもいい本であることは間違いありません。

そして、真面目な人ほど衝撃を受ける本でもあると思いました。

真面目に人生を考えれば考えるほど、不安感は増す気がします。



でも、この本を読んで思ったのは、先のことを考えることも大切ですが、まずは目の前のことをしっかりとやることかもしれないな・・・とも思いました。

それは先の事を考えないというわけではなく、先の事を考えた上で、目の前のことを真剣に取り組むべきです。

結局はそうすることでしか道は開けないのかもしれません。

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